源流釣りを始めたころ、八久和の呂滝、早出川のガンガラシバナ、会津駒ヶ岳中門岳越えの御神楽沢、泥又川・・超ド級の大物がいて、掛れば上がってこない・・・そしてそこには、瀬畑さん、川上さんと言った名人がいた。
 いずれも雑誌の中の銘渓と英雄で、2001年に瀬畑さん、2003年に川上さんとご一緒させて頂いた際は、まさに“飛び出す絵本”だった。

 今回はその“呂滝”!八久和5回目でのチャレンジとなり、興奮maxである(^O^)/

RiverTalkでCaravanを新調して臨む
 今回は、大串さん鶴見さん濱武さん福田さん、松澤さんとオイラの6名
オイラの荒い鼻息とは裏腹に、前日〜当日は風雨が強い。大井沢から天狗角力山に辿り着いた段階で、リーダーの福ちゃんが、天狗小屋停滞を決定。英断でした。想定以上に時間が掛かっており、風雨の中でのテン場より、ゆっくり休んで明日アタックしよう!と言うものでした。幸い、小屋は貸し切りなので、明るい内から飲んで昼寝して、また飲んで・・・

この山特有のドデカイナメクジをやり過ごし、初めのウシ沢下降。
ナメてましたね((+_+))。なかなか着かないんです。
リーダー福ちゃんから「フェルトソールがマストです!」と言われ、
皆そうしたのですが、ズリズリのヌメヌメと急降下の負担でしょう。
下りきる時間こそ、前回福ちゃんチームのタイムよりも短縮できたものの、
思いの外、疲労が溜まり、テン場を探してうろつく始末。
テン場少し手前で、一級品のウドを採ることが出来て疲れが吹っ飛びました。

途中、ナメナメのズルズルがあり、結構緊張しますね(*^^)v

 ようやくテン場に辿り着き、設営を終え、素麺で腹を満たして、いざ釣りへ!
 この渓に来たら、麺類を食べたかったんです。普段、オイラが好きなラーメンでなく、うどんor蕎麦ですね。初めて八久和に来た時の素麺の美味しさが忘れられないんだと思います(*^^)v

 茹であがったうどんを、その辺にある大きな葉っぱに乗せれば、たちまち料亭もどきに早変わり(*^^)v。ツルっと平らげて、釣モード突入です。

 この日は朝からドピーカン(*^^)v。
 透明な水の流れ、森の緑と、青空のコントラストの中で、竿を振れる楽しさを味わう時間は十分すぎるほどある。

 八久和に来たんだなぁ・・・なんでシミジミ思いながら、流れを遡行する。ヘツリも渡渉も、岩登りも、八久和に来れば、何でも楽しいのだ。
 30年ほど前に見た、大好きな雑誌の大好きな画像が眼の前にあるんだから(*^^)v

 今回は、ついつい大物を欲張って、ずっとエサ釣りになってしまった。毛鉤を提供頂いた友だちに申し訳ないことをしてしまったけれど、次回、思う存分、毛鉤を振らせて頂きます。


シュッシュッ、って音が気持ちいいほど響きますね(*^^)v


セミが鳴き、森がそよぎ、水が蠢き、イワナが口を開ける(*^^)v


夢にまで見た呂滝。
滝、釜共に想像よりも小さく感じたのは、期待が大きかったせいかな。
粘ったけれど、超ド級の大物は姿を見せてくれなかった(>_<)

ここから先は、濱ちゃんとタンデムで滝上を覗きに。


呂滝下のイワナはゴールドがかった魚体


呂滝上のイワナは白斑が目立つアメマスのような魚体


完全な浮かれポンチキ状態ですな(^.^)/~~~
濱ちゃんに教えてもらった、“防水Bagで水を替えながらイワナを活かして持ち帰る”
と言う方法は、ホント、活きのイイまま、料理直前でイワナを捌けるので、
特に、刺身系統の食感が素晴らしいですね。



今回の最高到達点=呂滝上の二又。ここには大物が溜まっていた(*^^)v
濱ちゃんと2人で、尺upを上げ、記念撮影してテン場に戻ります。


 テン場に戻れば、大宴会のスタートです。昨日は小屋で大人しくしていた分、今日は、盛大に焚火で宴会じゃ(^O^)/
 テン場に戻ると、仙台源水会の大見さん、田澤さんのお2人も見えていて、合計8名での大宴会スタート。

 思い思いの料理を思い思いのペースで創る。それでいて、酒が途切れることはなく、何とも言えぬ絶妙なペースで料理(=ツマミ)が次々と出てくる。
 
 福ちゃんとのご縁でご一緒させて頂いた 仙台源水会:大見さん、田澤さんの武勇伝にワクワクしながら、次の機会の自分たちを好き勝手にラップさせていく。妄想はタダだしね(*^^)v

 「どうぞ、どうぞ!」と食べさせて頂いた、仙台源水会の寄せ鍋→うどん→カレー鍋と、次々と具を足していく鍋料理は、合理的でいいなぁと思いました。 
 


明るい内から焚火宴会スタート!



 料理は左上から時計回りに、ウドとベーコンの炒め物、イワナの刺身、レモンケーキ、イワナの漬と昆布締め&春雨とワカメの酢の物。
 ティラミス@三面で始まった、福ちゃんのデザートシリーズは、定番(≠強制)になった感がありますね。宴会中もずっと仕込みを続けてくれて福ちゃんに感謝です(^O^)/

 今回、オイラのメインディッシュは、イワナカツ。フワフワの食パンとのオープンサンドにしました。

 食パンを1/2にして、醤油、ソース、マヨネーズ、ケチャップ、洋ガラシなど、お好みのソースで、皆さんでシェアして頂きました。

 晴れた夜の焚火、色と音が何とも言えない雰囲気で、酒に語りに、みんな熱が入ります。

 源流、いや、源頭嗜好の仙台源水会のお2人は、明日、中俣と西俣以遠に向かうと言う。健脚間違いない方々でしょう。
後日談を楽しみに、22:00頃、シュラフの人となりました。


帰りたくない快適なテン場です(^O^)/

 最終日の朝は、鶴ちゃん特製のイワナ蒲焼丼で腹を一杯にします。仙台源水会のお2人の鍋も頂きつつ、快晴の空を仰ぐと、やっぱり帰りたくなくなります(*^_^*)

 再訪を誓って、往路よりも随分軽くなったザックを背負って、テン場を後にします。 

 一瞬、どれが眼なのか分からないカメムシ系の昆虫に興味を引かれつつ、重いザックを背負って下って来たウシ沢を“強烈な腿上げ(by大見さん)”で遡る。

 行きにもザイルを出した場所は、身体とザックを別々に引き上げる。仲間と行くと、こうしたシーンも楽しい(^O^)/

 林道歩きの途中、倒木にヒラタケ爆発を発見。チョッとピークを過ぎていましたが、美味しく頂くにはなーんの問題もない大ぶりのヒラタケです。
 
 濱ちゃんと、家路に着いてからのツマミ逸品を想像しながら、ザックに詰め込みます。


テン場を後にする際、仙台源水会の方と一緒に記念撮影。
左から、田澤さん、鶴見さん、松澤さん、福田さん、オイラ、濱武さん、大見さん、大串さん。

 帰路、濱ちゃんとオイラは新幹線ビールの人となる。そんな濱ちゃん、ヤマダニに喰われ、この後2週間ほど微熱が続いていたそう。病院にもいかずに完治させちゃう凄さったら(笑)
 「呂滝の上に直接下降できるルートがあったら行っちゃうよね!」...この遊びが止められない、いや、そもそも止めるつもりが全くない2人のイヒヒな話。早速自宅で、地形図を見ながら、釣行から1ヵ月ほど経過した夏季休暇中、諸先輩方にルートを相談している今日この頃である。

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