2019年の渓シーズンも解禁から2ヶ月が過ぎ、仲間のレポートを読んでニヤニヤしていることが多かったのですが、世間では10連休GWにようやく自主解禁。
 少し前にサッポロビール静岡工場で、「伝説の北海道産ホップ“空知エース”で作ったビールはクラフトビールが盛んな北米でヒットし、近々。日本でも店頭発売されます!」と伺い、酒屋をうろついていると、その缶ビールがあったので速買い(^^ゞ。山小屋で乾杯しようと企てた。
 そもそも、今回の山行きは「昨年の台風24号・25号で橋が全部流されたらしいから、イワナはウジャウジャだろう!崩落した橋をトラバースしながら、山小屋宴会だ!」と勇んだものの、登山指導センターの方に「全部、仮橋を通してあるよ」と教えて頂き、目論見は早くも崩れ去ったのである。
とは言え、自然の猛威には驚くばかり。
橋の基礎だけ残して、ぜーんぶ流れちゃっているのだ。
基礎だけキレイに残ると、高飛び込みの踏み切り台のようだ((+_+))

 今回のパートナーはみっちゃんと長男(高3)。長男とは何度か渓流釣りに行っているが、高校3年になって、一緒に行けるっていうのは、何だか嬉しい。普段はアニメやゲームが好きな長男だが、山や渓流釣りも好きなのだ。小さい頃から、カワムシ採りが上手く、一緒に行けば、魚も釣ってきた。長男なりに、得意分野なのかなぁ・・・
 
 とにかく、長男を先頭に、釣り上がるのだが、今までと全く違う渓なんじゃないか・・・と感じてしまうほどに荒れた渓相のためか、最近の寒暖差のためか、前日の先行者のためか、とにかく魚の出が渋い。1級と思うポイントでもアタリすらなく、3人で相当苦戦したのである。
 エサとなるキンパクはドッサリ獲れたのだけれど、余りのアタリのなさから、ついに瞑想釣法に切り替えた長男。

 瞑想の甲斐あって、この後、針掛かりさせたのだが、「うわぁぁぁぁ、バラしたぁぁぁぁぁ!」と言う悲鳴にも似た絶叫が渓に木霊したのであった。

精悍な顔つきをした、黄金色に輝く虎の子の1尾。


裂けた尾鰭が激流との格闘を物語っている。


絶滅危惧種TB類のアカイシサンショウウオか(?)
さりとて、絶滅危惧種T類のヤマトイワナのエサになってしまうのだ。


山小屋宴会では、イワナの刺身(少し、登山者に提供)、骨揚げ、ホルモン焼きに、
タラ、ヤマブドウ、ウドをテンプラにして、もつカレー、チキンカレー等々と腹に収まる。
みっちゃんが焼き枯らしイワナを持ってきてくれたので、骨酒も沁みたなぁ(^O^)/
同じ山小屋に泊まる方々と山談義に花を咲かせながら、酌み交わす酒は美味い。
チョッとだけ焚火をやらせてもらい、満点の星空を仰ぎ、酒を煽る。
まだこの時期、山小屋に泊まれるのは、寒さも凌げて嬉しい限り(*^^)v


欲張らずに帰りますか(^.^)/~~~

 翌朝、ゆっくり朝飯を済ませ、釣りはイイにして、山に取り付く。結果的にコレが大正解!
 アカヤシオはもう終盤に差し掛かっていた。5月下旬で満開の時期もあったから、これも異常気象の影響なのだろうか。その代わりと言ってはなんだけど、ヤマブキは満開に近かった。テンカラ友だちが「ヤマブキの咲く頃が、魚が毛バリを追い始める頃ですよ」と言ったのを思い出したけど、今回は全く毛バリを追う気配すらなかった。帰路、美味しそうなウドを収穫して、車止めに到着。
 車止め手前でポツポツし始めた。登山指導センターの方に聞くと「この後、雷雨だって言うからね」とのこと。温泉から出ると、本格的な雨になり、下山途中には、ナント、超大粒の雹に見舞われ、思わず、木陰に車を寄せた。でもって、家路に近付くにつれ、雹がボクらを追いかけてくる。いや、ボクらが雹を連れて来たのか?家に着くなり、大粒の雹で一面埋まったしまうほど。GWだと言うのに雹とは、これも異常気象なんだろうか?


極楽、極楽(*^^)v

2019年初の渓も、怪我なく事故なく、無事に戻ってくることが出来ました。
今年もどんな渓でどんな出会いがあるか、今からワクワクします。
みっちゃん、毎度、ありがとうございました。

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