自宅のノートパソコンでインターネットを始め、HPを覗いたり、メールでのやりとりをするようになってから、20年近く経つんじゃないかなぁ・・・
 当時から変わらないのは、“実際にその人と会う”という目的。

 今回、久々にFacebookで交信を続けてきた鷲見さんとの渓泊まりが実現した。
 実は6月にご一緒する機会があったんだけど、オイラが脊柱管狭窄症の痛みで参加できず、この機会を心待ちにしていた。

テンカラで釣り上がる鷲見さん
ある計画がなくなった直後、鷲見さんに連絡し、この2泊のスケジュールが決まる。
久々の2泊に加え、魚止め釣査と言う鷲見さんの目的にワクワク感が募る。
下道で4時間、車止めに到着し、乾杯ビールの後仮眠・・・まさにルーティン!

 中アへの渓泊まりって、あったかなぁ?と振り返ると、多分ない。しかも2泊・・・アプローチを進みながら、逸る気持ちを狭窄症の不安が抑える。幸い、荷物を背負うことの負担はなさそうだ。ある方向への回旋でビビッとくることがある。鷲見さんのスピードを邪魔しないか心配である。

 しかし、この中アの渓、まさに家の部屋ほどの巨石がゴロゴロする花崗岩の“白い渓”である。写真はナメを上から撮ったもの。こんな場所がここかしこにある。


これでイワナが掛かってくれれば申し分ないのだけど・・・


毛鉤へのアタックが多く、ミミズへの魚信はほぼない。
エサ釣りからテンカラに変更後、オスの9寸がオイラの毛鉤を咥えた。


予定のイワナをkeep出来たので、テン場に戻って宴会スタート。
小食ならぬ小アルコールの鷲見さんのビールは2泊で1,400ml。
オイラは小食だが大ビールなので、ビール2,700ml+ウイスキー。
一品作ってから乾杯。軽量化のための食材消化合戦とまではいかない(笑)
左上から時計回りに、イワナカツ、イワナ春巻き、イワナムニエル、
キュウリとワカメの酢の物、尺一寸イワナの刺身。

お互い、早々にシュラフの人となるが、夜半の豪雨で目覚める。
焚火脇でそのまま寝ていた鷲見さんは緊急避難。
避難後即就寝。鷲見さん、寝ることにかけては天才的である。

翌朝、オイラは焚火を起こして水割りでチビチビ始める至福の時間。
ゆっくり朝飯を頂き、昨日の到達地点の上流部を目指す。
昨日と変わってテンカラへのイワナの出が渋い。
途中、雨が激しくなって来たので、11:00まで釣り上がって判断することにする。
「ここのイワナは悪天候前には食いが渋ることが多いですね」と鷲見さん。
雷は鳴るわ、雲が厚いわ、魚は釣れないわ・・・
「昼飯に素麺を食べて、渓を降りますか!」と決まったんだけど、
「麺ツユ、忘れました。これも帰れってことですかね(^^ゞ」と鷲見さん。
テン場で、揖保の糸をすする。ミョウガとネギを添えて激ウマ!


最高到達点にて。鷲見さんの視線が「また飲むの?」と言っている(>_<)

結果、2泊を1泊に変更して正解でしょう。宴会料理はたくさんありましたがね(^^ゞ
帰路の空は、そこかしこで雷が光っていた。
鷲見さんのストイックに魚釣りに向き合う姿勢はリスペクトです。
人気を避け、単独も多く、スイッチが入ると宴会よりも釣り、山越え上等・・・
源流釣りを始めた頃の自分と被る所が多い。
鷲見さんと20年前のオイラとのコンビは相当危険だろう(笑)


白い渓の緑の帰りたくなくなるテン場


あららぎ温泉で汗を流した後、再会を約束して、お互い、家路に着きました。

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