今回の三面川岩井又沢釣行は、“飛び出す絵本”である。源流に憧れ、雑誌を読み耽る様になってから、この沢をバックに大岩魚を手にしてニンマリする源流マンの写真を幾度となく見てきたからだ。 左から鶴見さん(初対面)、福ちゃん(渓道楽)、大串さん(2nd釣行)、高野さん(渓道楽)。今回の仲間!
明けて二日目。左岸に取り付き、F2を超え、沢に降り立つ。 しばらく、渋い釣りを続けると、ドっカーンと渓が開ける。 「コレコレ、どこかで見た景色!」と思って、テンカラを振るが、イワナの喰いは立たない。 雨も降ってきたので、ここでランチにして引き返すことにする。 引き返したのは、イワナが釣れないからである。 しかし、エサも毛鉤もフライも喰わなかったイワナに、この後感謝することになる。 今回、オイラのテンカラに喰らいついてくれたイワナ。 この毛鉤、大ノ内優渓さんから頂いた南阿蘇鉄道復興祈念熊の毛・雉の羽を使ったものです。 「試し釣りしてみて下さい」と言って頂いた大ノ内さんに感謝です。 この写真は、ビールが嬉しそうに並んでいる1枚目の写真と同じ場所です。 「いいから、早く上がれ!」と大串さんの怒号が飛びました。 少し前、パッキングしている鶴見さんに「何してるんですか?」と真顔で聞いたオイラ。 ほんの数分でこの状態でした。 手当たり次第に荷物を高台に揚げ、最後に、タープと小物を取りまとめ、緊急避難しました。 雨は土砂降り、一向に止む気配はありません。ロストした飯盒は今回の教訓。 “たら・れば”は禁物ですが、イワナが釣れて、「もう少し上流まで行ってみよう」と 誰かが言っていたら、途中で5分休憩していたら・・・荷物ごと流されていたと思います。
増水した岩井又沢をザイル振り子で徒渉し、三面川本流をザイル渡渉して帰路を目指します。 このザイル、往路、大串さんの判断で、増水時に備えfixしたもの。 その必要すら感じていなかったオイラであった。経験者の判断に感謝。 全員が安全に徒渉し終えると、自然とハイタッチ。 ケガなく安全に帰還出来たからこそ言える、“イイ経験になった”と言う言葉。 三日間共に過ごし、檄を飛ばし、大きな声を出してくれた仲間に心から感謝。 三面川、岩井又沢、是非また行きたい渓になりました。
|