実は山援隊と山遊びに行けるようになったら一度はやってみたかった親バカ企画がコレ(笑)
線路を歩いて、行くあてのない旅に出る・・・と言った風情なのです。
実は今年も昨年同様、横窪沢小屋行きを画策していたのですが、事務局長からクレーム。
ハッキリ言わないけど、遠くて疲れるからイヤみたい。そりゃそうだ!じゃぁ、目的地変更!
いざ、線路を歩いて、来るかもしれない列車をかわして、ヒルパラダイスへ(爆)


まずは、夜の食材調達。タラの芽をみんなで採りますよ(p_-)

 駐車スペースに車を置くと、売店のおばちゃんから「バスの回転場所だからもう少し隅に寄せておいて」とのアドバイス。工事業者のおじさんから「この先で土砂崩れがあって、トンネルが埋まっちゃってて、行けねぇぞ」とのこと。
 隊長に聞いてみると「とりあえず、行ってみよう!」と心強い決断。行き止まりだったら、引き返してどこか別の場所でキャンプすることを約束に、STAND BY ME実写版が始まりました。
 出発前、「自分の手を顔の前にかざしても、なーんにも見えないからね。本当の真暗ってのを経験してみよう!」とお触れを出しておきました。

 土砂崩れ手前のトンネル出口から辛うじて光が差し、人ひとり通れるくらいの隙間があります。隊長「行ける行ける!行ってみよう!」(笑)
 わずかな穴から、身体とザックを別々に通過させました。すでに、泥だらけですね。

 そして・・・・・・
 トンネルを抜けるとそこは・・・
雪国でなく、ガレ場でした((+_+))
 ここでも隊長に「どうする?」と確認。すると隊長、ガレ場をしばらく見渡して、「あの石の上を行けるんじゃない?行ってみようよ」と、何ともチャレンジャブル&頼もしい回答。

 では、行ってみましょう。
往復とも、ロープとスリングを使って安全第一・だね。
ここで意外な一面を発見。
副隊長が何とも慎重派だったんだ!
隊長と事務局長は、どっちかと言うと「イケイケドンドン」「何とかなるさ」派なんですね。それに引き換え、副隊長は「(石を蹴落とす隊長に)よせよぉ!」、ガレ場を渡るのに、「おぉ、怖ぇっけぇ・・・」「バカビビる((+_+))」と連呼してました。

 ともあれ、安全第一で、ガレ場を渡り切りました。
お互いの足の置き場次第で、ケガをしかねないサイズの落石を引き起こしてしまうことや、どの石や枝が大丈夫で、どの石や枝がヤバいか、チョッとずつ荷重をかけてみて、確かめることが出来た貴重な時間でした。
 こうして、出発の時、工事屋さんが言った「通行止め」はクリアし、この先のヒルパラダイスに進むこととなりました(笑)

 「ナメクジがいる!」と言う声が聞こえてきます。
あれぇ?ナメクジでなく、ヒルでしょ?!ヒルは経験してるじゃん!!
 とは言っても、一度気になると、ずっと気になってしまうのが人の常。地面からニョロニョロ伸びてくるヒルを気にしながら着地したもう片方の足にヒルがついてるんじゃないかい?(笑)

 「3人以上が一度に乗らないように」と言う桟橋手前の警告表示を見て、事務局長・・・
 「3人は一緒に渡ってイイの?」
いやいや、イケませんね。以上と以下、より大きいと未満の説明を山歩きしながらするのは、オヤジ冥利に尽きますね。「クマ出没注意」を「クマ出現注意」と読んだ事務局長に、一斗缶のクマ避けの説明もしながら、桟橋を渡ります。
 さて、目的地に到着。
もともと、テン場のアテがない所に来ちゃったので、成り行きでテン場を決めなきゃなりません。
 最終的にテン場を探し、決めてくれたのは副隊長でした。「お父さん、イイ場所あるよ!」と満面の笑みで教えてくれました。ありがとう!!(^O^)/
 ってな訳で、テン場を決めたら、晩ご飯の支度です。薪をみんなで集め、火が起きたら、ご飯の準備。今夜は隊長がスライスしてくれたフランスパンのトーストとパスタにしよう。パンはフライパンで炙ってカリカリにして、ガーリックバターと明太子ペーストで頂きましょう。
 パスタはミートソースとお茶漬けのもとで頂きましょう。

 残念だったのは樹間から、星が見えなかったことかな。でも、往路を振り返りながら、楽しい夕餉でした。
 そうそう、夕餉前に、隊長と副隊長が釣りをしたいと言うので、エサ採りに出掛けました。二人、エサ採り名人です。チョッとの間で、これだけのキンパク。大したもんです。
 このキンパクはこの日使わずにとっておきましょう。今日は時間が遅いので、ご飯にしよう!
 エサは明日にとっておこう。明日、大きいアマゴは釣れるとイイね!
 今日一日、線路を歩き、真っ暗な空間を経験して、ガレ場を下り、ヒルパラダイスを歩きぬいたから疲れたでしょう。お腹いっぱい食べて、明日も遊ぼう!
 最近、料理に興味を持ち始めた隊長がリーダーシップをとって、ディナーが出来上がって行きます。オイラはビール“一番搾り小麦のうまみ”を飲みつつ、隊長・副隊長・事務局長が「出来たよ〜」と渡してくれる料理を頂くと言う至福の時間。
 隊長の右足首、ヒルに噛まれた後が痛々しいですが、この救急セットを持ってきたのは、実は副隊長。オイラは何も言わなかったけど、消毒液とガーゼ、リバテープをジップロックに入れて持ってきていました。エライ!!
 20:00過ぎかな?それぞれシュラフに入ります。寝顔を見ながら飲むウィスキーは格別の美味しさです。
 翌朝、焚火を起こして、j氷結を飲んでいると、最初に起きてきたのが隊長。山での朝は常に一番早く起きてきますね。隊長の自慢の一つです(^.^)/~~~
 で、一人でモソモソ何か始めたかと思ったら、My焚火を起こしてました。エライ!!
 次に起きてきた副隊長は、飯盒の見張り番よろしく、ドカッと腰をおろしました(笑)
 「オレ、釣りがしたいんだよね」と隊長。
寝巻から行動着に着替え、素早く川を下って行きます。このあたり、隊長の行動力は、普段の生活より格段にSpeedyですな(笑)
 隊長、前回の横窪沢での釣果で俄然やる気になっているのかもしれません。そして、昨日のエサ採りで、アマゴの稚魚がタモに入って、そのキレイなことに感動していたので、デカイやつを釣ってやろうと思っていたかもしれません。

 事務局長はまだまだシュラフの中だったので、朝食の準備をしている間、隊長と副隊長が竿を持って釣りに出掛けます。アマゴが釣れれば刺身かムニエル、天婦羅でもイイね!期待しているぞ。

 事務局長が起きてきて、ご飯も炊きあがったので、釣り組を呼び戻しますが、釣果は「0」。イイじゃないか。歩いて2時間強、堰堤のすぐ上、ドンチャン騒ぎをしたテン場の近く・・・簡単に釣れないよね(笑)。朝ご飯のイワナ、アマゴは次の機会にお預けと言うことで、おかずは目玉焼きですな。三合飯をみんなで平らげ、お茶漬けのもとをお茶代わりに飲み分けます。
 普段家で食べない質素なご飯ですが、緑の樹間から朝陽が漏れ、せせらぎの音をバックに食べるご飯はどうだったかな?

事務局長は3年生。いつまでオヤジと一緒に遊んでくれるかな?


美味しいご飯をたくさん食べよう!


さて、自分の掌すら見えない真っ暗なトンネル歩きも山援隊で歩けば楽しいもんです。
フラッシュON/OFFで撮り分けた写真を見て盛り上がりました。

 アオダイショウも山援隊を歓迎してくれました(笑)
線路脇の歩道をエッチラオッチラ這っている所を隊長見つけ、しばし観察。
  マムシじゃないの?と怖がらせてみたものの、「触ってみようぜ」と興味津津の隊長。欄干から樹木にジャンプしようとしているのか、蛇体の半分を空中に乗り出しています。

 最終的に山援隊全員、尻尾の部分を触って「おぉ、やわらかいじゃん」などと感想をもらしつつ、アオダイショウの無事を祈って、別れを告げました。

 帰路も真っ暗なトンネルと土砂崩れを登り返し無事生還。土砂崩れのおかげ(?)で線路歩きで列車と遭遇することがなく、スリル満点とはいかなかったけど、土砂崩れで別のスリルがあったねぇ(笑)
 さて、良く歩いたし、汗もかいたから、温泉に浸かろう。数ある温泉の中で、隊長・副隊長は行ったことがある“森林露天風呂”に行こう!と言うことになりました。決めては事務局長。「晴れてるんだから、屋根のある温泉じゃもったいないじゃん!」。素晴らしい模範回答ですな(笑)
 接岨峡温泉駅に着いたら丁度アプト式電車が到着したので、記念撮影。本当はこの列車が、みんなが歩いた線路を走ってくるはずだったんだよね。でもあの土砂崩れじゃ、復旧には相当な時間が掛かるね。


最後の〆ですね。露天風呂の周りにはタラの樹がイッパイ。また採って帰ろうってか(笑)

 みんな良く頑張ってので、家に帰ったらBBQをしよう!
なので、ランチは軽めに・・・と言うことで、接岨峡温泉駅に隣接する売店で牡丹餅を炊き込みご飯を買って、みんなで食べました。
 そして、露天風呂脇でなく、別の場所でタラの芽を大量に採取し、BBQと一緒に天婦羅をやろうと言うことになりました。

 今夜のBBQはネギマに豚トロ、豚ロースに三枚肉と言う、えびな屋さん豚スペシャル。写真は食べつくしてしまった後の様子ですが、豚豚豚・・・&タラの芽天婦羅と言う異色だけどGoodな組合せを堪能しながら、昨日今日の道のりを、あーでもない、こーでもないとみんなで笑いながら話す時間もまた楽しいよね。
 その脇で隊長がタラの芽を天婦羅にしてくれます。オイラは近くの酒屋で1g生ビールを買い込み、ご満悦。

 家に着いてもまた楽しい山遊びになったかな。そういつもは出来ない遊びだけど、また、機会を作って一緒に行けたらイイな。オヤジの道楽に付き合ってくれてありがとう。感謝<m(__)m>

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