小生にとっては夢の瞬間がやって来ました。
隊長、副隊長との源流行の実現です!
普段、キャンプやBBQ、川遊びは一緒に行きますが、渓流釣りとなると話は別です。隊長(長男)、副隊長(次男)に「一度、一緒に行ってみるか?」と聞くと、2人で顔を見合わせて、頷いた時期から、1ヶ月位たったかな?その頃から、まず、比較的アプローチが簡単で、危険も少ない場所を探ります。

 「釣らせてあげたい!」という気持ちと、「そう簡単に釣れないけど、また来たいって思ってくれればいいなぁ」という気持ちが交錯しながら、里川の選択肢を排除し、源流に連れて行こうと言うことだけは決めました。荷物の準備や何やら、数日前からバタバタしはじめ、釣行先を決定。アプローチには自転車が必要な渓と決め、隊長と副隊長・オイラの自転車は荷台に乗らなので、隊長には副隊長の、副隊長には事務局長(長女)の自転車に乗ってもらうことにして、何とか積み込み完了。水泳部の練習が終わって、ランチを済ませ、いざ出発!
 行きの車では、テントじゃなくて、タープで寝ること、「魚が釣れたら塩焼きにして食べような!」だとか、「濡れるのは寒くて乾かせば終わるけど、登ったら落ちるだろ?そうすると怪我しちゃうんだよ」とか、オイラが浮足った感じで、話が飛び飛びになっちゃいました(笑)
  
 ともあれ、カップルだらけの駐車場に到着し、自転車をおろし、バカデカいザックを背負った親子が、山奥に向けて出発していく・・・という、どう見ても異様な光景に何故か優越感を感じながら、べダルを漕ぎます。若干の登りで、慣れない小さい自転車なので、隊長も副隊長もバテバテで、1時間半ほどアプローチでかかりました。

「交替で乗ろう」と提案した優しい隊長
 1時間ほど遡行し、左岸の高台をテン場にします。薪を大量に集め、焚火の準備です。ここで、アクシデント発生。隊長がのこぎりで太い薪を切っていた時に、自分の左手人差し指をガリッとやってしまいました。「気をつけろよ!」と言ったものの、後の祭り。川の水で洗い、あるかもしれないおが屑を吸い出し、タイガーバームを塗って、絆創膏を巻き、ガムテープで局所圧迫し、止血をしました。「明日、腫れが引かずに痛かったら帰ろうな」と言って、ご飯の支度です。

 オイラは渓では比較的粗食なこともあり、今回持ってきたのは、キュウリとベーコン、卵、ふりかけ、パスタ、ラーメンくらいで、隊長・副隊長がツマミになるスナック菓子とカロリーメイトを持ってきてくれました。小生はビール、隊長・副隊長はコッフェルに渓水を満たして、カンパイ!イヤぁぁ、美味い!格別なビールです。
粗食でも、美味いと言って食べてくれる子どもに感謝。
焚火を囲みながら、オイラの山遊び話・・・いつもこうやって寝るのか?だとか、クマやシカの話、エサをどうやって採るかなど、話は尽きません。21:00過ぎには子どもたちとタープの下に入り、寝顔を見ながらウィスキーの水割りをチビチビ・・・これがまた、美味い!
 しかし、またアクシデント・・・蚊が大量発生。気になって寝られないくらいです。こいつらには後から悩まされます・・・

粗食だけど腹一杯食べた朝飯!隊長の指も大丈夫そうだ\(^o^)/

 2日目。
渓泊まりの朝はどうだったかな?何て悠長なことを言っていられないほど、昨夜、蚊の攻撃に会い、あっちこっち痒い。それも、3人とも。とは言え、この時点では、まぁ、我慢できるほどでした。
 隊長がのこぎりで切った指も調子がいいようなので、釣り上がることにします。

 まずは伝授したカワムシ採り。
タモを広げて、石をめくって・・・いるいる!
隊長も副隊長もカワムシ採るの上手いのよ!
たちまちエサ箱が一杯になりました。

 あとは、このエサを使って、アマゴを釣りあげるだけです(笑)。言うのは簡単だけど、実際にあの「ググッ」という引きを味わってもらいたい・・・と思いながら、釣り上がります。途中、いろんな足跡があるので、ナゾナゾしながら遡行します。もちろん、人間の足跡もあって、チャリでのアプローチ中、この渓に入ったと言う人もいたので、簡単には釣れません。
途中、居間程の大石に乗って記念撮影。Tシャツの色と深緑がナイスマッチ!

絶好のポイントで、隊長、副隊長の釣果を期待しましたが、フラれました(泣)

格好イイじゃんか、隊長・副隊長


チンするのも、よし。実は、隊長がチンしたので、副隊長に「落ちろcall」をしたのだった(笑)
年は違っても。渓での楽しみは同じなのだ(笑)


絵になるねぇ!

 小生に面目躍如の1尾。
他、超チビアマゴも釣れましたが、1尾は死んでしまい、もう1尾は隊長が取り込みに失敗し、ナチュラルリリース。
 写真の御仁も、玉ねぎネットに入れて移動しているうちに死んでしまいました。
 塩焼きに・・・と思って、ランチタイムに捌いたら、身がボロボロでした。やっぱり活け〆しないとダメみたいですね。眼も何だか白けて死んだ眼だし・・・

 それじゃぁ、渓で最後の食事の準備をしようか!

ランチを支度する間、隊長・副隊長は水着に着替え、
渓に潜って遊びます。浅瀬だけどね(笑)
入渓時は水が冷たいとしかめっ面したけど、
遊んでみれば楽しいでしょ!
ボロボロになっちゃったけど、「美味しい!」と
言いながら食べてくれたアマゴの塩焼き\(^o^)/
 楽しい時間も終わる時がやって来ます。
隊長、副隊隊長もどのくらい楽しんでくれたかな?オヤジの道楽に付き合ってくれてありがとう。蚊に刺されまくりで、楽しいどころじゃなかったかな?でも、岩場をヘツっているときの顔は格好よかったなぁ!
 最後は、オイラ得意のラーメンです。
クソ暑いときに、熱いラーメンですが、腹も減ったので、激ウマでした。
 実は、この時も昨夜蚊にやられた痒みが消えず、あっちこっち掻きながらのラーメンランチでした。
 砂礫の上まで流れがあったことを教えると、眼を丸くしていましたが、家の近くとは違う涼しさだったり、星空だったり、物音だったり・・・何か、印象に残ってくれたらイイなぁと思っています。

 帰りは下り坂の多い道をガンガン飛ばします。チンダル現象で碧く見えるダム湖を見ながら、石清水を飲み飲み、行き同様、たくさんのカップルに「???」的なリアクションをされながら、車止めに到着。

 「温泉入って行くか?」と聞くと、「入る!」と即答。キツイ一泊二日に付き合ってくれた隊長、副隊長へのお礼も含め、ゆっくりと温泉に浸かりました。
 蚊のせいもあり、「また行くかい?」と怖くて聞けないオイラがいるけど、この次行くチャンスがあれば、あのググッという引きを是非味わってもらいたい!

 隊長、副隊長、楽しい時間をありがとう!

渓に棲むTOPへ 山遊伝のTOPへ

inserted by FC2 system