さて、今年もこの季節がやってきました。今年初の渓泊まりは例年になく遅いGWとなった。15:00出発→車止めキャンプ&焚火宴会(RO写真)→地べた寝ながらグッスリ(みっちゃんは途中小屋に避難)でプチ渓気分を味わう。快晴の山中にて、テン、ニホンジカ、ニホンザル、ヤマドリ、ヒキガエル(?)に迎えられながら、3日間、渓に浸る。深緑じゃなく新緑の渓は、まだまだ色が薄いけど、ヤオツツジとヤマツツジの色が一段と映えて、ワクワク感を煽ってくる(笑)。

 今年は3月に大雨暴風があった。既に渓泊まりに出掛けた釣友からボースの報を聞き、「ボクらの入る渓は大丈夫か?」と不安が頭を過る。とは言え、人さまの足跡はどうやら少ないようだ。肩に食い込むザックのストラップの場所をズラしながら、急登を超え、吹き抜ける風を受けて、テン場に到着。昨年と同じ地点ながら、全く違う場所になっていて、暴風雨の凄さにビックリ。

ヤオツツジとヤマブキの美しいコントラスト

 どうやら、心配は杞憂だったようだ。
昼飯にビールも飲まず、釣に気合を入れた第一投。みっちゃんにも、オイラにもスマッシュヒット〜!雪シロで笹濁りの流れから出てきたのは、琥珀色に光る色っぽい腹パンの魚体です。サビの“サの字”も感じさせない、妖艶な肢体です。カイキンの不安が、カイカンに変わった瞬間です。

 プルプル、ビシャビシャ、ヒョロニョロ、バシャバシャ・・・イワナと遊ぶボクらです。泡を食おうが、釣れたイワナが逃げようが、イイじゃないですか!今年もイワナに会えて満足満足。
 晩飯のツマミ用に数尾をキープさせてもらい、17:00過ぎにはテン場の人となりました。


チョッとエッチと言うか、セクシーですよね


強欲なオイラのテンカラにも食いついてくれました

 ビール→日本酒→バーボン→ブランデーと渡り歩いた焚火宴会も、ザックの重さに圧倒され、足腰に見えない疲れが溜まっているのか、眠気のお迎えが来たようだ。昨日とは違って、曇り空なので、満天の星の下での宴会とはいかないけれど、初の渓泊まりでイワナ三昧、タラの芽三昧(詳細は“バカウマレシピ”参照)の夜はボクらにとっては贅沢過ぎる。
 ミネラルたっぷり、渓の清冽な水で割ったケンタッキーバーボンの味は最高だった。これだから、止められないのだ。
 
 「“釣れ過ぎて、前に進めないっけなぁ・・・”って、後続には言ってやんないとなぁ・・・」とニヤけるみっちゃんの顔は何とも楽しそうだった。

飯盒でご飯が上手く炊けました!
 朝氷結@焚火の後、サンダル履きで釣ったイワナをムニエル丼で頂く。傍らにあるブランデーVSOPが進むんでしまうのを止められない(笑)。

 早春の豪雨で前回と全く様相が変わってしまったテン場だったけど、すぐ近くにフワフワの場所があったので、ゆっくりくつろぐことが出来た。少々早いが、極上のテン場を後にする。「初めてだから、あんまり遅くならないようにしよう」と次回遊ぶための策を巡らすことは忘れないのだ。

 踏み後も少ない山道はガレて歩きにくかったけど、初歩きのペースをゆっくりしてくれたありがたかった。帰り道、お互い100円ショップグッズを駆使し、お土産用タラの芽乱獲者となり帰宅。心地よい疲れが、何とも言えず、イイ感じだった。
今年もこの遊びが始まりました。
家族の皆さん、しばらく、遊ばせて下さい。

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