渓好きとは言っても、時間まで好きになる訳じゃない。行きたい時に行かせてもらえるように、かなり前から宣言して、根回ししてきた。1年の内の数少ないチャンスを思う存分楽しみたい。
 そんな訳で女房殿から海の日3連休の遠征許可をもらい、山形県までやってきた。 
 「かあちゃん、ありがとう!」

 途中、栃木で酒田のオッチャン、原ちゃんと合流し、高速を飛ばして車止めに到着したのは04:00頃。天気はドンヨリ・・・到着ビールで勢いつけてザックを背負うと、その途端、ドシャ降りの雨。瞬く間に水面には水煙。一旦引き返し、車で不貞寝。小雨になったのを見計らって、再度突撃。増水気味の本流を渡り、支流に入り、目的のテン場にタープを張ると、またもやドシャ降り・・・「下山しろって言ってんのかなぁ?」とボヤく。この先どうなるのか?

いかにも格好だけは険渓に挑むツワモノのようだ


コレだけ降るとツマミにもならない・・・
 この2泊3日の渓泊まりは2段構え。後から、おぎんちゃん親子とナベさんがやってくることになっているのだが、この雨・・・
 先発隊で一杯やりながら、後発隊の行動を当てることに。
@自宅を出発しない
A後発隊が合流してそのまま宴会になる
B車止めまで来て下山待ち
C車止め近くの温泉で宴会
D元気にテン場まで来る

結果、日曜日の05:00前に元気にやって来ました。
「寝てると思ったから、イッパツかましてやろうと思って!」と後発隊は元気。
先発隊は土曜日の朝から"飲んじゃ寝、飲んじゃ寝"の繰り返し・・・
日曜日の朝も04:00から起きて、宴会を始めていた。

今月はおぎんちゃんと原ちゃんの誕生月。
主役自ら誕生祝持参と言う、脇役の体たらくをツマミにとりあえず乾杯。
来年はコンパニオンでも背負ってくるから、1年待ってね、おぎんちゃん・原ちゃん。

おぎんちゃんPresents"Happy Birthday Cake"

 止まぬ雨に撤退を決意。
ビールを冷したタマネギ袋のビレイを取りましたが、濁流に揉まれて缶に小穴が開くほど!
 大雨で帰れずに、この次、遊びに来れなくなったら、元も子もない。でも、ここまで来たんだから、別の遊びに切り替えましょ!
 と言う訳で、朝日山塊お決まりコースのリフレで汗を流し、サンライズでランチを済ませ、小国駅周辺での宴会に切り替える。と同時に、ナベさんが民宿・旅館への素泊まり交渉に入る。交渉の結果、部屋ヨシ・女将さんヨシ・持ち込みヨシ"つたや旅館"に陣取り、宴会開始!

 しかし、土日とよく降る。
雨が横に降ったり、道路向かいの家が霞んだり・・・「何もそこまで降らなくても」と愚痴の一つも言いたくなる降り方だった。

雨でブナの森が霞みます

「腹減った!」 「次はどこで遊ぶ?」「お湯だよ、お湯!」
「駅前のラーメン屋、何時まで?」 「氷、ねぇよ!」
「風呂、何時までだ?」 「明日の朝飯、どうすっか?」
「この“ダシ”って漬物、イマイチだな!」
「やっぱ、生だよ、生!」

・・・ナンダカンダ言っても、こんな時間もイイもんだ!・・・

翌日、月曜日は快晴。
米沢市内観光って言っても、飯を食らっただけで、あとは快適ドライブ。
ETC渋滞を何としても避けたかったので、早めに高速に乗り、南下する。
渓1泊、旅館1泊と言う東北遠征だったけど、
遊び方はケースバイケース。
ただ、飲み過ぎによるウェイト増はジャストインケースだったようだ(泣)

帰路は電車の乗り継ぎが良すぎて、何の東北土産も買えず、
通過列車の待ち時間に"三島大社の草餅"で弁解工作。
「かあちゃん、ごめん・・・」
これはケースバイケースとはいかないよなぁ・・・

「南アじゃ見れないブナの森を見てもらえればイイっしょ!」
と言ってくれる仲間の気遣いが本当にありがたかった。


2泊3日でザックから出したのは酒と肴とシュラフだけだった(爆)

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