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転職することにしました。この時点では退職する会社にいるんですが、チョッと有給をもらいました。普段は自分勝手なことばかりしているので、こう言う時に家事や子どもの用事、雑用を手伝ったりして・・・。
でもって、別に計算した訳じゃないですが(笑)、まだ時間はあるので、奥さんにお願いして、平日に2日ばかり山遊びに行かせてもらいました。転職前のリフレッシュ山行とでも言えばイイのかな?って、真面目に平日仕事している皆さんに叱られるかな・・・
駐車場に車を停め、ビールを煽る。真っ暗な空に煌く星がとてもキレイだ。星に酔いそのまま横になる・・・「平日なんだよなぁ・・・平日の連休なんていつ以来だろう・・・?」と置かれた身の複雑さに、感傷的になってみたりした。目覚めると、「山にドッブリ浸らないと勿体ないなぁ」と思い始め、オイラを渓流釣りにのめり込ませた渓に向かってマウンテンバイクをこぎ始める。途中、崖の穴からカエルの鳴き声がゲロゲロ響いているのが、何ともおかしかった。
驚いたことに、空き地には既に2台のバイクが・・・「まぁ、入る渓がかち合えば、支流に入ればイイや。」と軽い気持ちで遡行を始める。 |
最高のリフレッシュロケーション |
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支流との合流点まで来ると、前方に釣り人が2人。聞けば、オイラの予定した渓とかち合っている。こっちは急ぐ訳でも、拘る訳でもないので、本流を譲り、支流をボチボチ遡ることにする。でも、先行者に「登山ですか?」と聞かれたときは、「本当に登山者に見えますか?」と聞き返しちゃおうかと思ったくらい、オイラの格好は釣り人らしいと思うんだけど・・・いや、ヨレヨレで山泊まり3泊目くらいに見えたのかな?(笑)
ここで、おぎんちゃんのHPで勉強してきた地図読みをしようと思って地形図とコンパスを広げるも、コンパスがフリーズ。でもって、オイラもフリーズ・・・さっさとザックに仕舞って上流を目指すことにする(笑)
ともあれ、青い空と緑の山、清冽な水と言うことないロケーションを遡る。出は渋かったが、居付きのアマゴが遊んでくれた。支流なら「あの場所まで行こう!」と思っていたんだけど、テン場を作る時間もないし、明日は今日譲った渓に入れたらなぁ・・・と思っていたので、下ることにする。
入りたかった渓をチョッと遡り、テン場をとっていると、釣師2人が下ってきた。型は小さく出も渋いとのことだったけど、釣り上がったポイントまで教えてくれた。落石に気をつけるようにとアドバイスまでくれた2人が下って行った後は、一人マッタリワールド。久々に一日中ザックを背負っての遡行だったので、ザックを下ろすと体がフワフワした。
新調したアルコールバーナー(イワタニHP(trangia)、BE-PALのHP)を試す。火力は中々強い。三脚はついでに買って正解。飯盒も載せられる。その飯盒で、オクラのネットで野菜を湯がくと便利なことを発見。タマネギ、パスタ、オクラを一度にボイル出来た。そうそう、今回は一人だったので、珍しくご飯を炊かずに、麺類とパスタのみ。って、賞味期限切れの食材整理の意味もあったモンで・・・(笑)
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オクラ・タマネギ・ベーコンの
永谷園のさけ茶漬け和え |
サラマカ・タマネギ・ベーコンの
永谷園うめ茶漬け和えシーチキンのせ |
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明るい内はビール、薄暗くなってウィスキーに移行。置き火に大量の薪を放り込んで、火柱を上げる。
大声で子どもたちの名前を叫んでみた。その後に静寂の中を流れる渓水の音。ほろ酔いで天を仰ぐと満天の星。星が子どもたちの顔に見えたりする。また、子どもたちの名前を呼んでみる。もう風呂に入ったかな?一人で山に来ると、何だか子どもたちが恋しくなる。みんなで渓泊まりに来る時とはまた違った時間が流れる。
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空と水の間には、オイラと魚と動物たちだけ。何だか山と水と空を独り占めしたような優越感に浸りながら、気持ちよく酔っ払っている自分がいる。何とも贅沢じゃないか!
翌朝、目が覚めると、チョッと雲は出ているものの、気持ちのイイ晴れ。
置き火を起こし、焼酎をチビチビやりながら、明るくなるまでマッタリする。日が沈み帳が下りるタイミングも好きだけど、暗闇から朝日が昇り、山際が白けて来るタイミングも好きだなぁ・・・何だか、元気になる気がする。
昨日、先行者に譲った渓を遡る。
空、山、水、アマゴと申し分ないホストがゲストを迎えてくれる。
キープする1尾だけ〆て、持ち帰らせてもらう。久々に、家族でアマゴを頂くことにしよう。
2日間留守にしたから、晩飯の支度でもやったろうか!と勇んで川を下るも、金○にトラブル発生!
どうやら"裏金ズレ"のようだ。濡れると沁みる・・・(泣)
時々、ガニマタになりながらも、バイク止めに辿り着き、マウンテンバイクに跨る。裏金とサドルの接点を気にしながら、腰を浮かせ気味に、爽やかでないオヤジが、爽やかな渓谷を風のように下る。
途中、観光客に「頑張って下さいね」と「???」な声をかけられたが、何かの練習にでも見えたのかな?これまた爽やかに笑顔を返したのでした。
空と水の間で一人マッタリさせてくれた家族に一言、「ありがとう!」
「ただいま〜ッ」と帰ってくる子どもたちの顔を見て、何だか一段とリフレッシュしたような気がしたのでした。
焚き火を見つめながら「いつかは一緒に来ようなぁ〜ッ」と叫んだ子どもたちの顔が目の前にあると、何だか、無性に頭を撫でてしまうのでした。 |
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