そして、この地へ・・・


>>>幸運にもテン場は貸切!<<<

いつも使うテン場は使いすぎで整備されていなかったので、
流れの近くに鞍替え。大水になったら、逃げるしかないかな(笑)
朝から焚き火とご飯で気持ちも腹も充実!さぁ、歩くぞ!!



>>>午前中はひたすら歩くのだ<<<

今回の目的は源頭詰め。
途中、イワナが走り、淵のエグレの好ポイントをやり過ごし、歩く歩く・・・
核心部の水線突破はお盆と言えども、いつも震えが止まらない。
「早く歩きたいなぁ・・・なんて普段は言わないんだけどな(笑)」

>>>本流の分岐地点でパシャッ<<<

今回も相棒はみっちゃん。心強い山男だ。
今回オイラは痛恨のミスをした。腰に巻くゴムチューブを忘れたのだ。
みっちゃんの愛車にあった自転車の荷台用ゴムを拝借する。

>>>束の間の釣りを楽しむ<<<

今回は「バッタのフッ飛ばし釣り」をしたのだが、上流部は魚体が小さいのか
食べきれるほどの口を持ったイワナがなかなか居ないようだった。
ようやく針とバッタを飲み込んだイワナに謝りながら頂く。合掌。

>>>家よりイイもの食ってるよな!<<<

食べ物は素材もそうだが、食べる場所と、一緒に食べる仲間で美味しさが変わるもんだ。
素材、場所、仲間・・・どれも申し分ないとなれば、美味しいこと間違いない。
女房には申し訳ないが(って呼んでもここまで来ないよな・・・)、家では味わえない美味さだ!

>>>工事現場で瓦礫の掃除ですか?<<<

って、そう言うんじゃない!(笑)
まだまだ先は長い!ここで引き返すもよし。先を行くもよし。
時間は順調。いっちょ、突っ込んでみますか!

>>>シャワークライムだ!と暑い時には大喜びなのだ!<<<

スタスタ歩き、ガツガツ登る・・・とにかく、この繰り返しですね。
チョッとだけ、酒の量を減らしてきたことが、吉と出たのか?


>>>この写真の奥に10b以上あるキレイな滝が落ちていました<<<

水が涸れそうだ・・・いや、まだある。
ここまで来れば、源頭詰めの達成感がある。
でも、水が涸れそうな場所の奥に大きな滝が掛かっているのだから驚いた。
山も水も何て神秘的なんだろうと思った瞬間でした。


>>>実はこれが今回のクライマックス?!<<<

16:00に斜面に取り付き、稜線を目指す。クマザザジャングル、低潅木の熱帯雨林、
風倒木のジャングルジムを掻き分けること2時間半。
ようやく稜線に青いテープを発見。
「青空が見えたから稜線はすぐそこだよ!」「あそこで林が切れてるね!稜線だ!」と
結局はウソの言い合いをしながらの藪漕ぎだった(笑)
いつまでも辿り着けない稜線目指して歩いているオイラたちを青空が笑っているようだった。

でも、仲間内では稜線の大切さを誰よりも知るこの2人は、稜線を見つけたときには
本当に胸を撫で下ろした。登っていればいつかは着く・・・そう分かっていても、嬉しかった。

>>>遥か西の空にはキレイな夕焼けが<<<

テン場を探してまだチョッと歩かなければならない。
さっきまでの藪漕ぎに比べれば、何て快適な歩きなんだ!
タイミング悪く東の風が強くなってきた。眠れる場所見つかるかな?
って心配になるほどの強風だったけど、稜線の風下は驚くほど静か。
水は2人で5g。ビールは昼宴会で終了。軽量化のため持参した
ウィスキーと焼酎でカンパイ。飯盒に4合の米をセットし、お互いを
労いながら笑い飛ばす。明日は稜線歩きだ!


オイラにとって初めての源頭詰めだった。ナンだか今まで違った感じが体の中を巡った。
稜線泊りも初めてだったけど、1日半の遡行を振り返りながら、夕焼けを肴に飲むウィスキーは
本当に美味しかった。みっちゃんが作ってくれたパスタも美味かった。
2人で食材がかなり被ったが、それもまた良し。

翌日はアブと蚊と戦いながらの稜線歩き。
稜線歩きは地形を把握する感覚がチョッと分かったような気がした。
オイラの大好きなこの渓・・・源頭まで詰めたことで、自分の渓になったような気がした。

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