メタボな正月休みに喝!
 2008年を迎えました。今年は年末から正月休みにかけて、母校が全国高校サッカー選手権に出場していることもあって、テレビ観戦の機会が増えた。ただでさえ“食っちゃ寝・飲んじゃ寝”と言う自堕落な生活がさらに悪化することは間違いない。
 そこで、“今年の俺たちは一味違うんだ!いっちょやったるか!”とバカなが隊と一緒に、正月休みを使って岩登りでもして、身体に活を入れようと言う事になった。
 車を停めて、寒くない格好に着替え、ヘルメットを被って砂浜を歩いていくと、堤防には十数名の釣り人が竿を出している。こっちは「何が釣れるんだろう?」と考えているけど、釣り人は「コイツらヘルメット被って何始めるつもりだ?」と思っていたに違いない。
 でも、イイんです。オイラたちはもともとブランドファッションよりも機能優先、高級料亭よりも河原で車座宴会・・・冷たい視線には慣れています。

 岩場に着くと、幸運にも岩場はオイラたちの独壇場。しかも、向こう側には伊豆半島がキレイに見えるし、雲ひとつない青空。

 まずは、みっちゃんがビレイを取りながらTOPで登る。

続いてシンヤさんが登る。
みっちゃんが先行してザイルの始点を作り、トップロープで登り降りする。
このとき、俄かに堤防にギャラリーが増え、シンヤさんは携帯のデジカメで
パシャパシャと撮影されていた。
「おぉ、オレはモデルだ!ガッハッハァ!」
と満面の笑みで、さらに上を目指すのだった。

そんなモデルが猿股に着替えている時に、
これまたモデルのようなキレイな女性が近寄ってきた。
「だからオレはモデルだって言っただろ!」と言いながら、
履きかけた猿股をデイパックに押し込んでいるシンヤさんの横を
何も言わず通り過ぎた女性は、トイレから車に戻る途中だった。
歩いていく先には、オイラたちの格好とは似ても似つかない
カジュアルなスタイルのメンズが待っていた。
きっと、BMWか何かに乗っているんだろう。
こうして新春ジゴロは猿股に着替えなおしたのだった。


最後にオイラがトライ。
実は岩登りシューズを履くのは初めて。もちろん借り物。
想像以上にキツキツであったが、キツキツじゃないと、
親指でギャップをホールドも出来ないし、キックも出来ないことが分かった。
正月で寒いんだけど、岩場には終始日が当たっているので、
登っていると汗をかいたのには正直驚いた。

晴天が続いた正月休みにイイ汗をかくことが出来たかな?
写真だけを見ると、一級の岩場に見えるけど、何のことはない、
焼津市の海岸線:浜当目。後から、取り付いた岩壁を要する小高い山は
“虚空蔵山(“こくぞうやま”って言うのかな?)だったと知る。
あっちこっちにボルトやハーケンが打ってあり、岩登りをする人がいるんだろう。
でも、海に面しているだけあって、錆びたり腐っているボルトも多い。
「次回はオーバーハングしているあの斜面だ!」と鼻息を荒くしながら、
言うだけ言って逃げるように車に乗ったのでした。

今年も仲間たちと山渓に出掛けて、楽しみたいと思っていますが、
何よりも、安全第一。勇気ある撤退も賢明な判断。
体力と技術を鍛錬し、安全な遊びを心掛けたいと思います。

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