メモリアル ブルー


渓流シーズンが終わって1ヶ月が過ぎた。
今年は藤枝大祭りの年でもあり、祭りも渓も終わってしまい
抜け殻同然の状態で、干乾びそうなところに
みっちゃんから「あそこ行かない?」と誘いがあった。

当初は異音バリバリレオーネで片道100kmを突破する予定
だったが、異音がレッドゾーンになっていたため
止む無くみっちゃんのアウトバックに変更。とても同じSUBARU
とは思えない快適ドライブで車止めに到着。満天の星の下、
しばしビールを煽ったあと、ションベンと起床を
繰り返しながら、比較的ゆっくりと2007.11.04の朝を迎える。

早朝の青空に、紅葉が映える。
「南アルプスは秋なんだなぁ・・・」と感慨に浸りながら山道に取り付く。
 「クマ出没注意」と言う北海道バリの看板はないが、こうした跡も見られる。

 
そう言えば、昨夜車を走らせている途中、道端に動く影を見て「クマだ!」と2人で叫んだのだが、余りの動きの鈍さに「やっぱカモシカかな?」と言うことにしたのだった。しかし、これを見てしまうと「あの動きの遅さとギコチナイ歩き方はクマだ。やっぱアレはクマだったんだ」との結論。

 人間の判断なんかいい加減なものだ。 


【上】カキシメジ(毒菌) 【下】クリタケ(食菌)


時期が11月だと言うこともあって、山肌にはキノコが顔を出している。
結構な種類があって目移りしてしまうのだが、今回の合言葉は
「時間に余裕を持って」なので、深追い、採り過ぎはご法度なのである。
とは言え、落ち栗を見ては、「マイタケか?!」と欲の皮は
突っ張ったままなのであった。

とは言え、今回は目的があった。
かつて残置してしまったザイルを回収に行くのである。
問題はポイントである。みっちゃんは残置から何度か
この山に来ているが、オイラは残置以来初めて。
相当な時間が経っているし、景色も違う。
斜面を上ったり降りたりを繰り返すこと数回、
“ダメもと”で降りた斜面に残置ザイルを発見。
さらに横断的に散策し、ザイルの始点を発見。
「ナンだ、やれば出来るじゃないか!」などと
自己満足に浸っている間にも時間は着々と過ぎる。
でも「目的を果たしたらサッサと帰る」ってのも勿体ない。
チョット寄り道をしていくかなぁ・・・と思いながらも、
食事しながら焚き火を起こす程度に自重する。

 随分長い間この場所にひっぽかしてしまったザイルに謝りながら、残置されたザイルを回収し、そこから下降するために新たな始点を作る。
 まさかこのザイルも回収するのにヒヤヒヤになろうとは・・・回収時、ザイルが噛んでしまい、なかなか回収できなかった。力技で15分以上かけてようやく回収し、帰路に着いた。

 オフの渓歩きは違った感性が芽生える気がする。イイもんだなぁ・・・と思った1日でした。


僕たちは君を忘れない


みっちゃんの記録


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