エテナビ |
今年の夏は、猛暑日が史上最多と言うだけあって暑かった。
それに比べて、台風が少ない。1971年〜2000年の30年間の平均で、
27個の台風が発生し、11個が日本から半径300kmに接近し、
うち、3個が日本に上陸しているとのこと。
それに比べると今年の台風の発生、日本上陸は少ないような
気がするんだけど、それだけに9月〜10月にかけて、
気が狂ったように台風が来そうな気が・・・
この日、9月の3連休前日。今年は藤枝大祭りの年だ!
日曜日に祭りの行事が多いので、渓泊まりの日程調整が
難しい。大祭りの年は明らかに“渓”<“大祭り”と言う
バランスになるのだ。そんな時間を縫って、
「日帰りでチョット行こうか!」と考えていたのだが、
どうも気乗りしない・・・。金曜日の夜は
家飲みして、土曜日の朝を迎えた。
天気予報は曇りのち雨・・・渓行きを諦めかけて、
ピンポイント天気予報を見ていると、
外は雨が降ってきた。「止めて正解!」などと
まどろんでいると、何と青い空が広がり、陽も差している。
時間は9:30。自制できず、ザックに渓道具を放り込み、
先行者がいることを覚悟で車を走らせる。
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予想通り、車止めには2台の先行車。「軽く汗でもかきにいこう」と歩き出す。
「先行者が入りそうな渓泊まりコースの入渓点よりも手前から入ろうかな・・・ひょっとしたら、竿抜けで、バカ釣れか!」などと都合のいいことだけをイメージしながら、林道を歩く。
アケビの実がなってたけど、まだまだ青くて固い。それでも、一部、紫に色づいた実が地上に落ちていて、シカやサルが食べたような跡がある。
30℃を超える日が続いているけど、秋は着実にやってきている。 |
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<<<コガネムシ2種>>>
動物の糞にたかるコガネムシ(左)とコケの上にいたコガネムシ。
後発のオイラはガツガツした釣欲よりも、よそ見をしながら歩く林道が楽しい。
2箇所ある下流部への入渓点のうち、どっちに入ろうかと考えていると、
犬の鳴き声か?と思うような動物の声が聞こえる。
「ここから入れ!ってことか」と手前の下降点を降りることにする。
さっきの泣き声はエテ公が吼えている声だった。
本当に犬の鳴き声みたいに「ワウゥ〜、ワン」と吼えている。
「ニホンザルの交尾は秋から冬にかけて・・・」とのこと。
下流側をずっと着いてきたエテ公よ、心配するな。
オマエの彼女をどうこうしようなんて思ってないから!
盛りがついたエテ公にナビをされて川床に着くと、思ったより増水気味。
先行者の気配もなく、バカ釣れ間違いなしか?!と一人ニヤケながらのランチタイム。
お湯を沸かしている間にカワムシを採るが、羽化しちゃったんだろうか、
ほとんど採れないので、テンカラの仕掛けを伸ばすことにする。
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“釣った”んじゃなくて“釣れた”一尾
柳色の水の流れに打ち込んだ毛鉤だったが、
増水気味で毛鉤がポイントに留まる時間が少ない。
正直言って、向こう合わせどころか、仕掛けを上げたら
掛かっていたという本日唯一の釣果。
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1時間ちょっと釣りあがると、結構な落ち込み。
1つクリアしたのだが、もう1つは結構難儀しそう
なので、ここで竿をたたむ。
遡行時に釣り飛ばした深場のポイントを
餌釣りで探っていくが、反応なし。
全ての道具をザックにしまって、降りてきた道を登る。
往路にいたエテ公は彼女とどこかにデートに出掛けた
ようで、留守だった。
普段は「怖ぇよなぁ・・・落ちたら死ぬよな」と
見下ろしているガレ場を下から撮影。
上はカラカラなガレ場なのに、下では
水が滴っていたのには驚いた。
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オオダイアシベニイグチか
ニセアシベニイグチか
アシベニイグチである |
ウスダケじゃないかな |
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途中、キノコも発見したが、どうも食用でないらしく、
食べるのは止めておいた方がよさそうな感じだった。
往復3時間程度の山歩きと1時間程度の遡行。
抑えきれない自分の欲を満たすには十分だったかな?
ナビまでしてくれた盛りのついたエテ公に感謝。
途中、ひょっこり顔を出してくれたカモシカにも一礼。
連れてくれたイワナには最敬礼して、渓を後にした。
今年はこれで渓シーズンが幕を閉じた。
東北はじめ他県の渓に遠征は出来なかったけど
地元大井川の渓で今までに見られなかった一面を
覗くことが出来たような気もする。
来年は時間を作ってあっちこっちに出掛けよう!
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