この山遊伝は『拘りの1ポイント(予告編)』としてアップした記事の本編です。
 この日は2006年のお盆休み。
毎年、仲間と2泊渓泊まりが出来る数少ない時期である。
この話を嗅ぎつけた、みっちゃんと親交(淫行)深い、大ちゃんヤマトさんカキさん、ヨッシーさん(カルテット)が全国各地から集まってきた。
 事前情報によると、我々のテン場より遥か彼方上流にテン場っているとのこと。
一度お会いしたいと思っていたが、今回も叶わずか・・・
オマケに車止めには先行者の車両。この時期だからしょうがないか・・・とテン場に着くと、ヤッパリ先行者が同じ場所にテン場っていて、既にイッパイ始めている。
とそこから、「よう、みっちゃん!」と掛け声。オッサン二人はみっちゃんのツレなのか?!と一人ボーっとしていると、「何だ、ヤマトさんじゃないか!」とみっちゃん。
思わぬ出会いに、渓水で汗を流して、テン場の酒盛りに移行する。

沢屋さんと釣屋さんの大きな違い
沢屋さんは酒も程ほどに体力温存で早めに休む(アプローチで大渋滞だったせいもある)のだが、釣屋の宴会は止め処ない。その証拠は翌朝ハッキリする。
食事も支度も撤収も出発も我々は全てダラダラのグタグタで、
カルテットに置いてけぼりを食らったのであった。
 先行者のオッサンガが昨日竿を出したであろう区間を飛ばし、上流を目指すが、途中はこのようなゴルジュが至るところにあって、気が抜けない。

 みっちゃんとオイラにはどうしても越えたい岩壁があった。去年、取り付きながら、越えられず、高巻いた場所だ。その場所まで竿を出さず、遡行に専念する。

 結局、岩壁越えには2時間程かかっただろうか。みっちゃんとオイラの岩壁越えに1時間。途中、アブミを流したり、ザイルを流したりとハプニング続きだった。
 その間、下流で待たせてしまった浅川さん、晋也さんには本当に悪いことをしてしまった。その二人が入水も躊躇するほど寒くなってしまい、高巻くのに1時間。

 食事も忘れ、茫然自失となりテン場に着くと、疲労困憊。ペース配分を間違えたオイラの責任だ。

夜半、雨に祟られたが、翌朝は後光のような朝日が差した。
昨日の疲れは癒えただろうか?
「気がついたら“一人イナバウアー”で寝てるじゃネェか!」と
言っていたくらいだから、疲れがとれなかったかな?
朝飯はウナギとタマゴ入り野菜炒めとエ○本だぁ〜い(笑)

テン場周辺でチョットだけ竿を出してみた。
食いは渋かったが、それでも巡り合えた。
<源流の宝石>

 帰路はチタケを採りながらの歩きとなる。尖った石だらけのガレでトレッキングシューズが壊れてしまった。
 もともと左足加重が癖なのだろう。右足のトレッキングシューズはまだまだ十分使えるのだが、左足はボロボロだ。特に小指の付け根左側の損傷が酷い。歩き方ってのは変えられるものなのかな?

 帰路のワンシーン。
このローアングルが好きだ。
何だか、意気揚々と進んでいくように感じる・・・
しかし、現実はゼェゼェのハァハァなのである(笑)

 


ツキノワグマだろうか?寝床跡があった。

僅かに見える川床。イイネェ!また来よう。

新源流紀行Vol.2

〜美しき水の国の源を求めて〜
P202〜P204
『挑戦たちの南アルプス冒険日誌』
“ヤマトイワナの棲む峻渓”
に出稿。


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同行者みっちゃんの日記
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