【年月日】2003.5.24〜225
【気 温】未測定
【水 温】12℃±1.0℃(AM7:00)
【天 候】素晴らしい快晴!
<写真:東京駅八重洲中央口をバックに・・・>
『明日の会議の会場、何時までとってあんだ?』
『21:00までッス・・・』
『あぁん?オレは19:00で帰るからな!タクシーも呼んであるからな!(嘘爆)』
『・・・・・・』
出発日の金曜日は月例の会議で、いつ終わるか気が気でない!
「じゃぁ、今日はこの辺で・・・」
「あぁ、そう!」
(思い出すんじゃねぇよ!)
「それから、さっきの件の確認だけど・・・」
(いいよ!確認は!!!)
「んじゃぁ、今日は・・・で、例の・・・」
(この辺て、いつなんだ!オイッ!!)
ってな具合で新幹線発車時刻の20分前に会議は終わり、静岡駅までダッシュ!
駅のコンロッカーからザックを出していると「あれぇ?」の声。
振り返ると大先輩一家がいるではないか!?
挨拶もそこそこにどうしても乗らなければならない新幹線に
歯茎が浮くほど歯を食いしばってダッシュを繰り返し何とかセーフ!(-0-;)
金曜日の「ひかり東京行き」は120%程度の乗車率で座れるはずもないが、間に合った安堵感で、
東京までの1時間はまさしくアッと言うまであった。
21:00頃、神戸から遠征したナベちゃんと 関東在住の3Bさんが待つ場所に合流する。 写真は合流時の風景である。東京駅をバックに、ネクタイにザック・・・ どこの会社の地獄の合宿か?!という風景であるが、我々はこれから天国に行くのである。
<写真:往路の途中で一服 (オイラの好きなワンショット)>
しばらくして、憎まれそうなニューフェイス: ヤマちゃんを迎え、一路、 さいたま市に車を走らせる。今回の朝日連峰への釣行は何が凄いって、メンバーが凄いのである。!!
日本の源流釣りでは屈指の根がかりクラブから
会長のカーカミさんと最強三兄弟次男の
向井さん、そしてカーカミさんの
愛弟子小林さんが揃っているのである。
今までカーカミさんはオイラにとって、
渓流雑誌の中の人でしかなかったのだが、今回こうして渓泊まりをご一緒できるというのは、
それだけでニヤケ顔になってしまうのである。
こうした機会を作ってくれた皆さんに心から感謝なのである。
写真:雪渓を釣る
アップダウンのある山道で松葉が敷き詰められているため下りはズルズルなのであるが、 バカを言いながらようやく河床に到着する。
釣りはじめからはしばらく渋い状態が続く。
前回この渓でテンカラにて敗北したため今回オイラはテンカラではじめるが、
全く毛針に動きがない・・・
写真、雪渓の手前からエサ釣りに変える。
静岡に住んでいると5月に雪渓等というのが、
どうも腑に落ちないのであるが、4月の後半に道路が開通してスキー場がオープンする山形では
当たり前なのだろう。
とりあえず、記念撮影である。
まだ、しっかりしているスノーブリッジを越えて、上流に向かう。
写真:居付きのニッコウイワナ
(左):フラッシュあり
(右):フラッシュなし
ほとんど寝ていない状況でも渓のせせらぎとイワナが疲れを吹き飛ばしてくれる。
一休みするたびに、知らず知らず癒やされている自分に気がつく。
とっても幸せな瞬間である。
各グループがそれぞれの渓を楽しんでテン場に戻ってくる。
オイラたちが戻ると既にいっぱいやっている皆さんと、まだ、釣りをしている皆さん・・・
それぞれの渓である。
こんな時間の過ごし方、共有の仕方が何とも言えず好きなのである。
今回の釣行の最大の目玉はおぎんちゃんの打つ 雪代手打ち蕎麦なのである!
こねて、こねて、丸めて、丸めて、伸ばして、伸ばして、切る、切る、切る・・・
食通カーカミさんも
「ウマイ!」の一言である。
カーカミさんの手が、震えている
のが画像でお分かり頂けると思います(^_^;)
このために、重い荷を担いできていただいておぎんちゃん
にはお礼の言いようがないのであります(^_^)
各々が持ち寄った料理と酒が次々と出され、カーカミさん
の渓話しに花が咲く。
ヤマのことをなでも知っているので、聞いているこっちは、酔っぱらっていながらも、
聞き逃してはなるまい!と血眼で聞き入るのであるが、睡魔には勝てない。
3Bさんの渓の定番“お好み焼き”を
目の前にしながら、匍匐前進状態で寝入ってしまうヤマちゃん
は初渓釣り・初渓泊まり・初獲物=尺イワナ
という成功の好事例みたいな事をしてきたのである。
疲れて当然であるが、彼の頭の中が更なる大イワナの映像が膨らんでいるに違いない。
そんなヤマちゃんに カーカミさんからのプレゼント!
【鉄人自ら・・・】 『初めて釣ったイワナなんだから・・・』と 鮮やかな手つきでイワナをおろす カーカミさん |
【出来上がり!】 『ホラよっ!』とおろしたての 尺イワナがシダに載せられて・・・ |
【頂きます!】 『おぉぉ・・・』と言葉を失いつつも 満面笑みの ヤマちゃん。 そりゃ嬉しいでしょうって! |
そうこうしているうちに、オチる人も出てきた。
勿論、オイラも早々にオチていたと思われる。
深夜に振る舞われた特製イワナ汁を
食わずじまいで寝てしまった。これだけが悔やまれる・・・(-_-;)
<写真:テン場の朝の風景(AM5:00頃)>
誰よりも早くオチてしまったオイラの朝は早い!(ちっとも偉くないのであるが・・・)
何とAM3:30には目が開いてしまい、その上、目が覚めてしまったのである。
確かオイラが残しておいた氷結サワー
があったはずだ・・・と、うっすらと明るくなりかけている山際の灯りを頼りに
渓まで降りて焼酎を片手に、グッスリと眠っている皆さんの寝顔を肴に飲み始める。
昨日の残り火が微かに燻る焚き火に火を入れてもまだAM4:00前である。
最近の渓泊まりで、この朝の氷結
にハマッてしまっている。
前の晩に呑んで渇いている喉に、炭酸と果汁の爽やかさがタマラナイ!
夕べの残りをツマミながら明るくなっていく山際を眺めつつ、渓の流れの響きを聞きながら
飲む酒は最高この上ない。
みなさん、ぞろそろと起きだしてくるが、オイラはどうも
酒モードが抜けず、カーカミさん・ナベちゃん
と残った梅酒、ウィスキー、ビール等を片っ端から飲み干していく。
何とも言えずイイ気分である。
朝飯を食べる人、釣りに行く人、片付けをはじめる人・・・それぞれの朝がそれぞれの時間を満たす。
<写真:王者の風格>
三々五々の朝のまったりタイムを過ごしたのであるが、その間、朝の一服なのであろう・・・ 王者:カーカミさんは高イビキで暫し休憩。呑気にこんな事を言っているが、カーカミさん =根がかりクラブ代表 =源流会のスーパースターなのであり、 一緒に渓を歩けること自体が幸せ以外の何ものでもないのである。
そう言う意味ではカーカミさんはオイラにとって
今までは雑誌の中の人であったのだが、
今回初めて渓泊まりにご一緒させていただき、実物の人
となったのである。
まさしく“飛び出す絵本”なのである!!
帰路の山道でも、道沿いの山菜や樹木、山草の名前を教えてもらう。
山のことは何でも知っているので、聞いていてもの凄く楽しい。
そんな一泊二日の渓泊まりも車止めに着くと終わりを告げる。
帰路、タラノメ、コシアブラ、秘密の山菜を採りながら、町場に出る。
『オラたちは山荒らしも一緒だから、
山で生活している人たちのためになるように、山菜を買ってくべ』と
カーカミさんの気遣いは勉強になる。
散々遊ばせていただいたこの地区に感謝である。
オイラはお土産にアイコを買って帰る。
例によって新幹線乞食組の
ナベちゃんとオイラは、ローカル線の快速並の速度の山形新幹線はやて
に山形から乗り、福島からデッキに座り、宴会に入る。
ザックにスーツバッグという何とも不釣り合いなオイラも新幹線の揺れに身を投じながら
ここでも美味しいお酒を頂いてしまうと言う何とも贅沢な新幹線移動なのである。
〜このブナが育てるイワナたち・・・〜
おっと!ブナの森から現れた!『次はどこだ?!』
気になる人は樹齢300年を越えるブナにタッチ