井川 遙に会いに行く
【年月日】2002年6月8日〜9日
【気 温】24.0℃(PM111:30)
【水 温】未計測
【天 候】晴れ時々曇
<写真:井川遙もどき(どころではない)のオミ足!>
おおおおぉぉぉ、パンスト!
一体ここはどこなんだぁぁ!!??
神戸、神奈川、東京の三勇姿とオイラ+井川遙が林道を歩く。
日頃はみんなサラリーマン。1週間のいや1ヶ月の疲れと
渓切れ病
(注:“渓切れ病”=ある一定期間渓に行かないと、
イライラ、胃痙攣、八つ当たり、職場放棄等、同僚および社会に迷惑を掛ける
恐ろしい病気。一定期間には個人差があるが、この症状は罹患した本人が他人に迷惑を
掛けているという自覚症状がないらしく、医学界では研究が急がれている。
治療方法は山塊奥地のブルーシート製テン場に強制収容するよりほかないのが現状である。)
静岡IC集合後、2時間弱後車止めに着き、『前祝いだぁぁぁ』と
酒が進み、気がついたらAM3:00。ボチボチ寝ようかぁ・・・と横になったこともあり、
少々寝坊気味のAM5:40の出発と相成ったのである(^^;)
<写真:絶品!そうめんランチ>
渓が見えたところで案内役のオイラが、下降点を間違えてしまい、
チョット懸垂下降を皆さんに強いてしまい(T_T;)、やや疲れ気味でテン場到着。
素早くテン場を設営し、釣りモード(まっちゃんのみ)と飲みモード(その他3名)に分かれる。
『いやぁ、何はともあれイヤイヤイヤ・・・プシュッ(^_^)』
『全く全く、イイですねぁぁぁ・・・プシュッ(^o^)』
『イヤイヤ、もう帰ってもイイですなぁ・・・プシュッ(^o^)』
(3人揃って)『プッハァァァァ』
とまぁ、だらしなく、既にスキにして状態と
化しつつも、「そんじゃぁ、釣りにでも行きますか」と重い腰を上げる。
一方、既に釣りモードに入っているまっちゃんは、小さいながらもヤマトがヒットしている模様。
しかしながら今回釣行は“まっちゃんに尺上を!”
がスローガンになっており、エサの3Bさん、テンカラのなべちゃんとオイラも
「ムムムッ」というポイントを「まっちゃん、あそこ、尺いるって!」とポイントを
譲りながら釣り上がるが、出てくるヤマトは8寸〜9寸止まり。
大物が潜む釜では、前回尺上が出たポイントをまっちゃんが、その反対側を3Bさんが
それぞれ攻めるが、なんと3Bさんに尺上が挨拶するハメになってしまった。
3Bさんはホクホクなのは言うまでもないが、まっちゃんは3Bさんのことを
「泥棒!」と言ったかどうかは・・・・・・
気を取り直して、日溜まりでそうめんランチ。
ここではまっちゃんが持ってきてくれた薬味(古根のおろしショウガ
と万能ネギ)が疲れた体を元気にするのに一役買い、お陰で、3人で
何とそうめんを“14玉”平らげてしまったのである!
夕方4:00頃まで“まっちゃん尺上大作戦”を敢行するが、
結局のところ“悪いね、まっちゃん。3Bさん尺上奮戦記”
となってしまう。最後の釜では、まっちゃん自ら
「スミマセン、8b竿貸して下さい!」と巻き返しを図るが、3Bさんとなべさんが
岩場で居眠りをするまでアタックしても尺上はまっちゃんにキスをしてくれなかった・・・
オイラはその釜を越えて上流部を視察に行くが、渓が直角に曲がるところに陽が射しており、
その眩しいばかりの光景がオイラを誘っているのだが、既に頭は宴会モードであり、
「また今度行こう」と呟いてテン場に戻る。
でもって、早速宴会の準備である。
ヤマトの腹を割いてテン場に戻ると、プ〜ンッと素晴らしくイイ匂い!
『ビールにはやっぱりコレでしょ!』と
3Bさんが鳥の唐揚げを作っていてくれた。
ナンダなんだそうなんですか、そう言うことなんですか!と一向にテン場に来ないまっちゃんに
痺れを切らし、
「んじゃぁ、まぁ、お疲れさまってことで」
「さいですな、さいですな」「いやぁ、コレに尽きますな」などと
完全に夕方5:30の新橋サラリーマン状態
と化し、
3人揃って、プッハーッ
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ナベちゃん特性イワナ寿司
朝日でも飯豊でも渓泊まりには欠かせない。
すしのこを使わずに寿司酢だけでやるのがポイントらしい。今度はオイラも自分で
出来るように頑張ろう。
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これまた欠かせない焚き火とイワナ
絵になるねぇ・・・最高のツマミ!
それぞれの渓語りが始まる=ただ単に酔っているのである!
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高級旅館一泊30,000円がバカバカしくなる
せせらぎ付き
高級ブルーシート一泊0円(但し送迎ナシ!)。
体中が浄化されていく気がするのである。
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とまぁ、どこぞの雑誌に出てきそうな言い方をしてしまったが、実際は、
オヤジ(じゃぁない!という人もいるかも知れないが・・・)3人が焚き火を囲んで
ニヤニヤしながら酒飲んでるだけなんだよねぇ(^^;)
だけどそれがたまらなくイイのよねぇぇ・・・
下界は折しもワールドカップの真っ最中。まっちゃんは明日そのまま横浜国立運動競技場に
向かうらしいが、尺上が釣れなかったらチケット返上
ってことにされちゃっているので、大変である。バカを言いつつも
酔っぱらいが徐々にオチていき、シュラフにくるまっていく。
<写真:まさに抜けるような山の空>
シュラフカバーだけで挑んだまっちゃんは寒くてロクに眠れず朝を迎える。
山際から覗く空は、まさに
抜けるような青空で、
朝酒が殊の外ウマイ!ナベちゃんと2人でこっそり乾杯をする
「また、飲んでるっすかぁ?!」とまっちゃんも声を上げながら
起きてくる。「あらあら・・・」と3Bさんも起きがけにイッパイである。
起きがけに尺上狙い!と大方が予想していたまっちゃんもこの環境に
すっかり釣欲望を削がれたらしく、まったり状態
にご満悦のようである。もはや釣りは必要なく、炊き込みご飯を
食べ、キジ撃ちを済ませ、パッキングを進める。
ピーカンの空は見上げるだけで気持ちよく、またここに来ようと思わせる。
「今年中にまた来たいですなぁぁ」
「そうですねぇ、渇水でこの状態じゃ、雨が降ったら・・・」
「今度こそ尺上ですよ、尺上。雨の後ですよ。」
「でもそれまでに冬メインのシュラフ買っておいてよ」
「そうすれば東北渓泊まりも行けるしね」
と早くも次回の渓泊まりにニヤケ顔になりつつ、8:30退渓。
<写真:山道から林道に出る>
ピーカンのもと、山道をひた歩くが、尾根付近でのそよ風がたまらなく気持ちイイ。
今回はお友だちヒルの登場もほとんどなく、
パンスト防御も空振りと言った感じが強い=嬉しい誤算(^^;)。
約3時間半後、無事車止めに到着。お疲れモードから温泉生ビールモードに早変わりし、
全員目が笑っている。
たくさんのヤマトが遊んでくれたので、全員ニコニコで帰路に着く。
帰路、林道を歩いているときに、ニホンジカ親子に遭遇。
可愛い白いオシリ(ってメスかなぁ?)を見せ、山肌をかけて見えなくなってしまった親鹿で
あったが、その後、子鹿のバンビが
前からオイラの方に向かって突進してきた。
気付くのが遅くて思わず「オオッ」と声を上げた瞬間、Uターンして、一目散に逃げてしまった。
ジッと待っていれば、ひょっとしたら子鹿のバンビと勝負(何の?)が出来たかもしれない。
いずれにしても、心和む瞬間でした。
WC観戦に行ったまっちゃんから翌日・・・
「ヒルに吸われた痕を眺めて、一人でニヤケてますよ(^_^;)」
とアベコベ病
(注:最も忌み嫌っていたヒルも魚が釣れるとその時の成功イメージが
ヒルに乗り移る=何が嫌いで何が好きなのか分からなくなる恐ろしい病気。治療方法は
少なくとも5年間渓から隔離するより他ない)という恐ろしい
病気に罹ってしまい、一時みんなを心配させたが、今は介抱したのかどうか?
いずれにしても今回の釣行も無事終了。頭は次回の渓泊まりである。
帰路、「大自然と住民の共生:○○ダム」
というアホアホ看板を、
カッカッカッ、んなバカな!!
と笑い飛ばす。気持ちイイ帰り道に、七三分けのポマードべっちょりテカテカ頭の
役人の顔がちらつき、何とも気分がよろしくなくなるアホアホ看板である。
「えぇ、井川遙はどこにいるんだ」って?
僕らサラリーマンが渓泊まりで癒やされて、山際に井川遙が見えたって事です。
決して、あのパンストじゃありませんよ!
この釣行記書いていて、そう言えば、椎名誠隊長の“いやはや隊”
、同郷の“バカなが隊”と
○○隊というのがあるので、我々も“癒やされ隊”
とでも名付けようかなぁ?などとバカなことを考えているのである・・・
んじゃ、「ヤマトの写真がねぇじゃんか!」
と言う方々はこちら
↓
3Bさんの釣行記
「大井川源流紀行第2弾 ヤマトイワナとの出会い」
をご覧下さい
ヤマトの独り言
渇水でも、最近しばらく人間が来なかったからねぇぇ・・・でも癒やされたでしょ(^^;)
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