シアワセ!新緑アマゴ渓

【年月日】2002年5月12日
【気 温】15.0℃(PM7:30)
【水 温】11.0℃(PM7:30)
【天 候】くもり時々晴れ

<写真:新緑・深緑がほとばしる渓>

 今回は地元の渓流釣り大好きバカなが隊 隊員と一緒の渓行きが実現した。近所に住んでいながらNetで知り合って2年(?)、 初めて渓でご一緒するのである。
 PM9:30バカなが隊員A(以下隊員A)のSUBARUに乗り込み、バカなが隊員B(以下隊員B)の 自宅前を出発。車中、バカなが隊員C(以下隊員C)の話しで盛り上がり、車止めに到着。 すかさず乾杯をし、そしてまたすかさず寝る。星空が明日の朝冷えることを告げている。

<写真:こんな事もしてました>

 朝5:30には支度をして出発。
初めは植林帯を下り、途中から天然林の尾根沿いを伝い、河床に向かう。
昨日降った雨で爆釣の期待が高まる中、 我々を迎えてくれたのはヒルのフラダンス であった。
 アプローチ最終段階、河床に降りるときに安全第一でザイルを使い、 遡行中、一ヶ所写真のようにハーネスを付けてトラバースする一枚岩があり、 苔生す湿った岩肌に手こずりながら何とか遡行を続ける。
 トラバース地点では、隊員Bから・・・
「やっちゃえ!落ちちゃえ!」と 人の不幸を期待する声が渓に木霊する。

<写真(左):渡河も結構大変です>
<写真(右):泣き尺アマゴを取り込む隊員A氏>

 昨日降った雨は100_まではないと思うが、70_〜80_程度は降っているはずで、 その分、水量も増している。その分、渡河にもエネルギーが必要だったが、 各々一人で渡河する際には「転べ、転べ!」 という悪魔の囁きが絶えない。
 そんなお笑い渡河シーンの中、釣果の方はと言えば・・・・・・
釣り開始早々、隊員Bに8寸強のアマゴがヒットし、その後、隊員Aにも同型のアマゴがヒット! オイラはテンカラを振るが魚信無しのまましばらく遡行する。
 しかしながら、途中釣れてくるのは本来この渓には いるはずのないニッコウイワナ系のイワナであり、数年前から その兆しがあったのだが、既に種の優位性が替わっているかもしれないと思わせるほど、 妙にイワナが多い。全くもって、釣欲を満たすためだけの徒な違法放流 は止めてもらいたい・・・・・・・

<写真:実際に釣れた本来ここにいないはずのイワナ>

 さて、問題のイワナである。
ニッコウイワナのいない静岡県でこれだけの白斑点。
しかも腹ボテの割に、妙に頭だけ尖っているというボディアンバランス。
イワナ、とくに南アルプスに棲息するヤマトイワナは精悍な顔つきをしているのであるが、 顔と魚体のバランスも素晴らしい。エサの少ない春先までは魚体がヤセ気味で むしろ顔の方が大きく感じる。それがエサが増えて来るにつれ、魚体に肉が盛ってきて、 顔の大きさに魚体が追いついてくるように感じる。
しかし、この渓で釣れるイワナは明らかにそれと違う。
実際よく釣れてくるので、悪い気はしないのであるが、何故か虚しさが勝ってしまうのは 致し方ないと自分に言い訳をしてみるのである。
 ってなことを考えつつ、楽しい遡行は続き、後半戦はこれぞこの渓のアマゴ と言えるアマゴと巡り会えるのである!!(^_^)

<写真:傷を負った泣き尺ネイティブアマゴ>

 キンパク取り放題にこの渓の豊かさを 改めて感じてしまう。
 とは言うものの、キンパク、ブドウムシ、ミミズとどのエサにも魚信が絶えない。
途中陽が射したときに再びテンカラを振ってみる。フワッと魚が浮いてきたのが見えたのであるが、 合わせ損なってしまし、今回、テンカラでアマゴの顔を拝むことが出来ずじまいとなってしまった。
 さて、写真の通り背鰭付近にかすり傷のような傷を持つアマゴが結構釣れた。 水流にながされて岩の間に挟まれたような感じもするが、釣れるアマゴのそんなにたくさんが そうなるとも考えにくいので、或いは病気だろうか? 3人それぞれに良型のアマゴが掛かったが、同じくそれぞれにこうした傷アマゴがいた。
 とは言うものの、これだけの釣果に3人ともホクホク なのは言うまでもない。
最後に来た尺アマゴ!この渓の宝物!!
最後の最後に食いついてくれた尺物でした。落ち込みになった下の段から打ち込んで、 数回魚信があり、小物だから合わせないでおこう・・・と2回魚信を流し、3度目の思い魚信に 合わせをくれ、のったアマゴだった。合わせをくれたものの、そんなにデカクないだろうと 高を括っていたのだが、下にいてくれた隊員Aの「デカイぞ!」の一声に 急に慎重に取り込もうと思うのであるが、実はそれまでに、アマゴは既に2つの落ち込みを 下流に下っており、よくもまぁ針が掛かっていたなぁ・・・と思うほどである。 隊員Aに優しく取り込んでもらい、晴れて尺アマゴとのご対面となった。

今回釣れたアマゴは渓に戻した。その代わり釣れたイワナは全て持ち帰った。 やっぱりこの渓はいつまでも美しいアマゴの渓でいてもらいたい・・・と思ってしまうのである。
退渓はなんとPM4:30!それぞれに熱くなったのでした。
そして帰路のワサビ田で天然水を8g頂いて家に帰りました。
ご馳走様でした。これで山菜があれば文句ないんだけどなぁぁぁぁ・・・

この渓でと言うわけではなく、10年以上渓流釣りをしてきて初めて経験したことがある。
サバアマゴイワナ の出現である。
背中は海に住むサバ(鯖)、 パーマークはありアマゴっぽい、 という渓魚である。こんなヤツは今まで一度も見たことがない。変なヤツである。
恐らくこの渓の在来種(=アマゴ)と違法放流による外来種(=ニッコウイワナ)との交配により 生まれたあいのこだと思う。
時間が経てばどちらかの種に もっと近い個体になるのかもしれないし、このままサバでいるかもしれない。
誠に困ったモノだが、彼らのような個体で渓が埋め尽くされないように
違法放流の撲滅に向け、何か出来ることはないものだろうか?
〜〜〜サバアマゴイワナの写真も載っているバカなが隊の釣行記はこちら!〜〜〜

ヤマトの独り言
もうチョット、笑わせてくれないと・・・

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