潜水艦岩魚Jr.と出会う

写真:夢見まで見た潜水艦岩魚(40p)

【年月日】2001年6月16日〜17日
【気 温】未計測
【水 温】8℃(AM11:OO)
【同行者】潜水艦岩魚さん、ヨッシーさん、釣楽さん他

 釣り師であれば『大物を手にしたい』 と思うのはごく自然な成り行きだと思う・・・ 63pの潜水艦岩魚と言う記事を 目にしたのは今年4/14の夜中、釣楽さんのお宅にお邪魔したときだった。その映像は 強烈な印象と釣欲をオイラの頭に残さしめた・・・
 それ以来Netを通じて63pの主である“潜水艦岩魚さん(HN)”と更新させて頂くことが出来、 自分でも驚くほどのトントン拍子で今回の釣行となった。Netの力は凄い!

写真:新潟びっちょげ会の皆さん他

 とは言うものの現地までは片道600`という距離がある。 自分にとっては初の目的が釣りのみ!という遠征である。潜水艦岩魚さん、ヨッシーさん、 釣楽さんとスケジュールの摺り合わせをし、金曜日のPM10:00、藤枝の自宅を出発する。
 谷川岳付近が濃霧通行止めのため、当初の関越道周りを東北道〜磐越道周りにルート変更。 北陸道新潟空港ICには翌土曜日のAM6:00過ぎに到着。
 ツルペン1号さんも強行スケジュールを 推しておいで下さったのを始め、この日の釣行にはセイゴさん 主催のびっちょ会の皆さんも数多く集まって盛大な釣行となった。

写真(右):増水で濁った水深4bのポイント
写真(左):直壁を降りるポイントへのアクセス

 集合場所で挨拶を交わし、ポイントへ車を走らせる。新潟の風景は何もかもが目に新しい。 植えられたばかりの稲、山菜採り、山登りに入山する人たち、悠然と流れる水・・・・・・
 降り立ったポイントは今までオイラが経験してきた“山岳渓流”とは全く異なる渓相である。 深い柳色の水がどっぷりと流れている。ナマズでも出そうな感じ。
 いろいろ釣り開始である。
オイラの装備は6.1bの竿にライン1.2号通しだが、 これでは全然歯が立たない!!。 こんな風に感じたのは初めてである。 と言うわけで、潜水艦岩魚さんの8.0bの長竿を 拝借する。
  エサをとっかえひっかえ約2時間・・・・・・
はじめのウチは「魚信か?!」って思っても確信がなく、挙げ句川底のゴミに引っかかっていたり・・・
が、そろそろ集合時間か・・・と思ったころにゴツゴツゴツ という明確な魚信!! 糸を送り込み、合わせをくれる。その瞬間・・・
8bの長竿が大きくしなった!のである。
イヨッシャァァと叫んでいた(多分)
濁った水の奥でどんな潜水艦が暴れているのだろうか?
「サバみてぇだなぁぁぁ」
上がっては潜ったり、上流、下流に走ったり、5分位だろうか?格闘を終えて水面に姿を表した 巨大岩魚を見ての正直な感想だった。男の二の腕ほどある魚体が光を受けて煌めく姿は 怪しくもあった。
「よかったぁぁ、釣れて。やっと磯タモ使えるわ と潜水艦岩魚さんも野崎さんも静岡から来た物好き釣果に一緒に喜んでくれた。 切り立った崖がポイントなので取り込みには磯タモが必需品である。
タモに収まった潜水艦岩魚を見て3人で溜息と“ホッ”が出る。
激流にもまれたのか、流石で挟まれたのであろうか?尾鰭がボロボロであった・・・
その時は呆然自失状態であるが、我に返ると右腕が痛い。筋肉痛であろう・・・

写真:支流筋のニッコウイワナ

 集合場所に集まり、唯一の潜水艦岩魚に皆さん喜んでくれた。
魚雷狙いの皆さんもそこそこの釣果だったらしい・・・遅めのランチをとりチョット休憩。 潜水艦岩魚さんのお宅で横にならせていただく。

 夜は潜水艦岩魚さん宅近くの居酒屋田楽で 盛大な宴会が行われた。釣り談義、選挙談義、Y談義、医療談義、宴会芸・・・ びっちょげ会の独壇場であった。

写真(右):釣楽さん/2日目の大物賞
写真(左):後方はスノーブリッジである

 翌朝、興奮醒めやらぬまま、4:00頃には目が覚めてしまう。
潜水艦岩魚さんのお宅の前を散歩する。新発田市のごく一角であるが、朝方のヒンヤリとした 空気が気持ちイイ。今日の釣行の支度を済ませ、再び布団に潜る。
 6:00、潜水艦岩魚さん、ヨッシーさん、釣楽さんと4人でK川支流に向かう。
ゲートの車止めには羽津さんが待っていて下さり、林道眼下にK川本流の 清冽な水の流れを見ながら上流部を目指すが、お目当ての渓には既に先行者がおり、 十数匹の岩魚を魚籠に入れて降りてきた。 直後を竿抜けのポイントにエサを打って行くが、スノーブリッジの遡行止めで 、オイラに小物(上の写真)と釣楽さんに9寸岩魚がヒット! この渓はこれで引き返すことにするが、 流域の斜面には、親指くらいの太さのあるウドが群生しており、 渓の豊かさを証明している。

 さて、チョット降りて本流筋を釣る。
雪代で増水気味ではあるが、所々にポイントがある。大場のたるみで 潜水艦岩魚にチャレンジしたときと同じ仕掛けで挑むが、魚信なく、流れを渡って対岸にいく。 潜水艦岩魚さんはこのたるみの瀬の切れ目で8寸岩魚をゲットしている。 ヨッシーさんも8寸を難なくあげており、流石はこの川を知り尽くしている。
 対岸に渡ってたるみのかけアガリ8寸× 2の岩魚を釣り上げ納竿。
 支流筋に先行者がおり「思うような釣りが出来なかったですね」と 潜水艦岩魚さん、ヨッシーさんに気を遣っていただき、恐縮の極みであった。

 潜水艦岩魚さんのお宅に戻り、帰り支度を進める。
静岡から来た物好きをもてなして頂いた上、持ちきれないほどのお土産を頂きました。
40p岩魚と8寸岩魚と共に、帰路600`を駆って、7時間で自宅着。
嵐のような強行スケジュールの中でこれだけイイ思いが出来たのも、 潜水艦岩魚さん、ヨッシーさんはじめ、下越の皆さまのおかげです。 本当にありがとうございました。

63pという“化け物岩魚”に魅せられて、『オレも!』と思っていったのだが、 現地の天気、渓の様子が分からなければ勝負にならない。 インターネットという道具は“情報”という面ではこんなに優れた物はない。 今回の釣行もNetなしでは実現し得なかったことも確かである。 しかし一方ではNetを通じた密情報の横行やモラルの低下など、 好ましくない影響も出ている。 2泊3日、存分に楽しませてもらった川はカワムシの宝庫でもあり、 その流れの清冽さは例えようのないほど素晴らしいものでした。 その渓がいつまでも豊かであることを願って止みません。


魚の独り言

実は俺たち『潜水艦“隊”』なのよ。まだ、親分がいまっせ〜!

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