21世紀 自主解禁

 写真:林道からの眺め 

年月日   2001年3月24日
気 温   5℃(AM 9:30)
水 温   5℃(AM 9:30)
 さていよいよ、21世紀の解禁である。

出発に当たっては、B’zのコンサート帰りに、掛川のラーメン屋 あじ助で なかなかのラーメンを食い、出発して『今ちょうど1円値下げしたところなんだよね』 と給油した24時間セルフのスタンドのおやっさんに言われ “運がイイかな?!”ってな感じで、 一路、車止めに向かう。

 写真:川床の風景 

 夜中に車止めについて、早速寝に入る。勿論一杯飲んでからである。 オマケに「御神酒だぁ」と言って、日本酒を林道にチョットだけ吸わせた。
 5:00過ぎに出発し、「さぁて・・・」と思い、いつもの降り口まで辿り着いた。 しかし、先々週このルートから入った友だちが“7寸〜8寸だった”と 言っていたので、どうせなら最奥部まで行っちゃえ! と更に歩を進める。途中、降り口を間違えて、4時間歩いて川床着。 ここ1週間、雨がないせいもあって、多少渇水気味の中、カワムシを採り始める。 さすがこの渓!水温5℃は冷たいが、出てくる 出てくる・・・労もせずキンパク丼出来上がりである。

 写真:21世紀の第1号!! 

 上の写真ののポイントでいきなり 泣き尺が出た。 21世紀最初にこんなに立派な 宇宙戦艦ヤマトに巡り会えるとは運がイイ!
 コツン、コツンというイワナ独特の魚信で、ゆっくりためて合わせると、意外にも竿が重い。 越冬してエサも少ない時期なのに、随分と力強い引きである。“大物!”を思わせる引きであった。 サビも出ていない、盛期のヤマトに近い元気ぶりである。腹が不自然に出っ張っているので、 腹を開けてみるとカエルが入っていた!
 カワムシを採っている最中に、石をめくると赤ガエルがいたので、冬眠から醒めてヨイヨイの 赤ガエル君が食われてしまったのだろう!それにしても、聞きしにまさる悪食である。

 写真:21世紀 第1号のアップ

 どうだろう、この面構え!
本当に惚れ惚れする面構えである。
渓の奥深くで一人雄叫びを上げたことは言うまでもない
 ここ数日間、少なくとも1週間は雨が降っていなく、渇水に近く、渓の石には赤茶色い苔がついている 状態であるにもかかわらず、果敢にエサに食らいついてくる貪欲さは、 この奥深い渓で生き抜く彼らの生き様なのであろう・・・
 この後も、どのポイントでもアタリがあった。
言うなれば入れ食いである。
こんな日は渓流釣りをしてきて2回目である。

 写真:ランチタイムのくつろぎ 

 林道を歩いて4時間してこの渓に辿り着いた。
渓釣りは脚で釣る ものだと言うことを改めて実感した。
 今までこの林道を歩いて詰めたことはなかった。釣り上がって、車止めまで戻ったことはあったが・・・ 自分にしてみれば“未開の林道”であったが、天気も体調もよかったので、上まで歩いてみようと 試みたのであるが、まさに正解だった。初めて足を踏み入れた往路の途中、 躓いて左手の薬指と左足の臑を怪我したが、それでも来た甲斐があったというものだ!  ただ一つ残念なのは、この林道は山菜がほとんどないと言うことだ。 もっとも帰りでは山菜を採るような元気もないほど疲れていたが(笑)。

 写真:メジロンガー1号での初ヒット!? 

 ランチもゆっくりと終え、午後の部に入るのであるが、エサ釣りでは、十分楽しませてもらった ので、毛針をやってみようかと思った。この時期にどうだろうか?と思ったが、その迷いを 消してくれるほど、ヤマト君達の活性が高かった。が、テーパーラインを車に置いて来てしまった!! それもそのはず、もともと毛針を振るつもりはなかったのである。でも、毛針と太めのラインは ベストに入っているので、提灯テンカラ (詳しくはこちら 釣楽さんのHPをご覧下さい)
 この時期にもかかわらずヤマト君達は果敢に毛針にアタックしてくる。自作の毛針でも 面白いように釣れるので、ここはひとつモニターとなった メジロンガー1号のフィールドテストをしてみることにする(詳しくは 荻野さんのHP“エサフラ”をご覧下さい。) “メジロンガー”とはメジロアブをもじったものである。

 写真:本日頂いた渓の恵み 

 メジロンガー1号でも釣果があり(実は最初の魚信をうっかり逃していた!)、 エサでも毛針でもホントに楽しませてくれた。
生かし魚籠としての“通称タマネギ袋” に今日たくさん連れたヤマト君の内、お持ち帰りさせてもらう面々が揃った。 この袋は非常に優れ物で、携帯性が高く、軽い上に、生かし魚籠として最高の機能を持つ。
 ここで時間は午後1時半。
そろそろ上がらないと車止めに着く頃には暗くなってしまう。
また今度、渓泊まりで来るときのために、テン場を探しながら下るが、5人程度なら何とか シュラフを並べられそうな平坦な砂地を見つけたので、ゆっくり泊まりで来たいと思う。

 写真:鹿も活動の準備?! 

 行きはヨイヨイ帰りは・・・である。
本当に疲れているのが分かる
林道の途中でザックを降ろして休憩したらそのまま40分ほど熟睡してしまった。 本人眠りについたことすら分からず、目が覚めたときも???状態であった。 それだけ疲れていたのだろうか?もっと体力をつけねば!!!
 行きで見かけたコルリと会うことは出来なかった が、ニホンジカの後ろ姿:白いお尻を見つつ、 林道をひたすら下る。タラの木(写真はタラではないが)などの皮がキレイに剥がれている。 角にある凹凸が傷として残っているので、彼らの求愛行動の準備だろうか? 啓蟄も過ぎ、動物たちも着実に活動を始めている。
 途中、捨てられた空き缶を拾いつつ、ウィダーインゼリーのアルミパックが落ちていたので、 拾ってみるとやけに獣臭い。 食べ残しを獣があさったんだろう・・・もしも変な物だったら、動物に害があったかもしれない。 渓はキレイにしておきたいものである。

 写真:渓の恵みを頂く 

 車止めに着いたらPM6:10であった。ヘトヘトである。
でも疲れた以上に、満足感で満たされた1日であった。
家について、風呂に入り、泣き尺のヤマトを刺身にしていただく。脂がのって、身が引き締まり、 本当に美味しかった。後は翌日、自宅囲炉裏で塩焼きにして頂いた。 至福の時である。
   3月末の自主解禁となったので、雪も少なく、快適な(?)渓歩きであった。 次回はゆっくり渓泊まりで来たい。楽しいだろうなぁ・・・・・・

魚の独り言

エエ時に来たね!腹減ってたのヨ・・・

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