年月日 | 2000年9月15日 |
気 温 | 未計測 |
水 温 | 14℃(PM 12:15) |
写真:っみっみ、道がない!
この週に東海地方襲った豪雨は愛知県で死者まで出す惨事となり、新幹線も最大22時間
ストップという自体となった。まるまる3日間雨は降っていた。
総雨量、ナント500_!。
静岡でも梅ヶ島で崖崩れがあり、各地で400_〜500_の豪雨となり、
県道はじめ山間部の幹線道路は軒並み通行止めとなった。
今週は三連休で、渓は禁漁を控え、渓マンは最後の追い込みに余念がない。
勿論オイラも残り2週間、今年まだ手にしていない
尺アップを求めて、敬老の日(9/15)の前日から渓に入ろうと思っていた。
ところが、兼ねてからの大雨に重ね、天気予報も「崩れる・・・」ということで、どうも水を差されて
しまう状況である。さらに、なんと9/15の早朝どうしてもやらなければならない仕事もあり、
やむなく朝出発となった。
途中県道は既に工事業者が入り、崩れたであろう山壁の修復に当たっている。それでも
いつもの林道に入る。しばらくすると、
道がない!のである。
まさに『路肩注意』の看板が言う通り、
渓まで真っ逆さまに林道が落ちているではないか!
手前に車を止め、どの程度増水しているか分からないけどとにかく林道を登る。
途中、通常の車止めで渓を覗けるので、覗いてみると、流れは白泡のみで、
柳色した水面は見えないので、かなりの増水である。
この先もまだ林道崩れているかもしれない・・・
シーズン終盤、来シーズンの下見も兼ねて、通常よりも上流部に入るべく、
林道を歩くコースを決意!この時、時計はすでに10:00・・・
写真:キレイだぁぁぁぁ
林道はススキの海である。
ススキの穂は顔の高さにおよび、払いのけると花粉(?)がパーッととび、目や口に入る。
くしゃみと涙の連発で、背中をヒックヒックしながら林道を歩く。
ガレ場のトラバースを繰り返し、、懸垂ピッチありで山道の入り口に着いたのが11:35。
おもむろに山道を降り、河床に着いたのは12:00。早速昼飯である。
水温は14℃だが、冷たく感じる。火照った体を渓水でクールダウンと思ったが、風も涼しいので
やめにして、釣り糸を垂れる。
間もなく、トントントンというイワナの魚信
ゆっくり合わせると8寸のヤマトイワナ。
勇ましい顔、大きな尾鰭・・・ニヤけた顔を戻すまでには時間がかかる。
写真:9寸ヤマトイワナのアップ
エサは“ブドウムシ”“キンパク”“バッタ”“イナゴ”
何でもOKであった。
かかる魚は全部「ヤマトイワナ」である。増水でポイントが潰れ気味ではあるが、
流れの脇、ゴルジュの窪みではほぼ100%で魚信がある。コツコツ、ドロドロ、トントンという
イワナ独特の魚信である。巨岩帯の落ち込みは増水により白泡が盛り上がっており、
普段ならいいポイントなんだよなぁ・・・とこぼしつつ、釣り上がる。
流れの向こうに緩い溜まりがあり、そこにブドウムシを投ずると、いきなり魚信!
あがってきたのは7寸。今まで釣り上がってきた中で、最も魅力的なポイントだったので、
エサをイナゴに替えて、再度チャレンジ。
イワナの場合“遅合わせ”が原則であるが、
どうも気ばかり焦ってしまい、上顎スレスレに針掛かりしているケースが多かったので、
イナゴで魚信のあったときは、2〜3秒間って、完全に喰って、目印が横に走った瞬間に合わせた。
写真:本日最大9寸イワナ
そこは流れの向こうに溜まりがあって、どう見ても今まで最良のポイント。
9寸ヒットの前に、ブドウムシで、すかさず7寸イワナがでた。まだいそうな気がして、
エサをイナゴに替えて、再トライしたら、写真の9寸である。
溜まりから本流に入って流れを上ったり、下ったり、抵抗か続く。
でも最後には力絶えネットに収まる。誠にきれいなヤマトイワナである。
この尾鰭もネイティブだもんね!と
威張っているような、大きさである。文句ナシ!
結局渓にいたのは2時間強。
掛けたイワナは10本チョットだと思う。
増水だったので後1日〜2日後になれば、ベストコンディションだと思うが、翌日、翌々日は
雨の予報なので、また荒れるかもしれない。
唯一のお土産に9寸をクーラーに入れ、下りながらテンカラを振る。
足元の溜まりに毛針を落とすと、いきなり石の下からイワナが食いついてきた。
ビックリして合わすが、早すぎてバラす。その後も、テンカラのポイントとなるような
場所が少ない中、チョットした溜まりに毛針を落とすと、無邪気にもイワナがアタックしてくる。
どうも“早合わせ”になってしまい、
挙げ句、スレで一本のイワナを揚げたに留まる。
『テンカラは遅合わせ・・・じっくり待って、ラインの“ふけ”で魚信
を捉える。急ぐことなど何もない・・・』
という瀬畑翁のコメントを思い出す。
増水のせいもあり、すぐにラインにドラッグがかかってしまい
毛針が流れに呑まれてしまい、毛針がどこにあるのか分からなくなってしまう。
『ラインの色を黄色に変えてみようかなぁ?』などと呟きながら、
山道に辿り着き、納竿。
写真:大仏の頭?
下りは30分弱で来た山道も、登りは55分かかった・・・
15:15に登り始め、16:00過ぎに空は重たい雲を抱いていた。
途中林道には写真のようなボコボコの植物が
所々にあったので、記念にパシャ!どなたかこの植物の名前、
ご存じでしたら教えて下さい。
18:00過ぎに車に着いたら、既に闇が近くなっていた。天気が悪いのだろう。
帰りは、先日メールをもらった、大塩さんの店
『寿し鐵』に立ち寄って
渓の話しをしながら、生ビールを飲む。肴も寿司もウマイ!
奥さんもキレイな方で、旦那さんと一緒に渓に行ったけど、釣れないのでイヤになってしまったらしい。
こういうお寿司屋さんがあると“After渓”も充実すること請け合いである。
禁漁まで後2週間!往生際悪くギリギリまで渓に行こうっと!
魚の独り言
今年はこれで、暫く人もたくさんは入ってこんだろ・・・