今年一番の活性の高さ!
年月日   2000年4月8日
気 温   12℃(AM 6:00)
水 温   7.5℃(AM 6:00)

   また来てしまった・・・である。
この土曜日もチャンスとばかりに随分前から釣行を決めていた。 一昨日、無類の渓流釣りフェチ:浜松の M竹氏より 就業中だというのに、携帯電話が鳴った。
 『どっか、行ったぁ???』
8分間の会話の結果、彼の静岡県西部方面の今シーズンの様子と、 オイラが以前、尺をバラした、ということ、 それから気温、水温とも高く、活性が高いということも含め、 彼から非常に奨められ、今回、この渓への釣行となった。
気は焦りつつ、仕事を終わったのが23:00。家に帰ったのが24:00。出発が0:30と、怒濤の 流れでレオーネを走らす。いつもと同様、林道を走ると、中間部に先行者一台。よく見るデリカ。 安心して通過。車止めまで行くと、先行者なし!安心して眠りにつく。
 4:00に目が醒め、準備していると、ヘッドライトが眩しい。先々週もいた 横浜ナンバーのPRADOである。話しをすれば、横浜と御殿場から千頭に集合し、 この渓に足を伸ばしている27歳の二人組。横浜から3時間強。泊まりで上流部に入ることが多い。 途中まで林道を一緒に歩きながら、安全な釣行と再会を誓う。

 写真:本日のKeep第1号(8寸)

 ともあれ、河床に着く。
カワムシを採ろうと思って渓を横切ると、小さなアマゴの魚影がスッと横切る。
水温は前回よりも4℃以上も高く、まるで初夏のようである。
早速、石をめくってみれば、 キンパク丼+お新香付きってなかんじで、 たちまちエサ箱一杯になる。いつもいつもこの渓の豊かさに敬意を表してしまう。
 序盤はブドウムシも試してみる。小さなアマゴが食いついてくる。
今までの眠たげな魚信ではなく、引ったくるような力強い魚信である。季節の移り変わりを実感する。

 釣り上がっていくと、3月5日に尺をバラしたポイントにきた。 岩影から除くと、なんと岩の下に潜水艦アマゴがいるではないか! まさに悠々と清流に身をまかせている。思わず、キンパクを投げようと思ったが、 日溜まり、淀み、温かいと来れば、“テンカラ”である。素早く支度をして、毛針を降るが、 ちょっと風が出てきたことと、太陽光線を背負ってしまったことで、思うように毛針がとばせず、 潜水艦アマゴに気づかれてしまい、その姿が見えなくなってしまった。Oh,my,god! でもまた次回の楽しみが残った。これでイイのである。

 写真:もうチョットで尺

 初春を通り越して、初夏を思わせる渓を順調につり上がる。
時折、通り抜ける風がちょっと冷たい。途中、ウィンドブレーカーを着る。
去年、尺1寸のアマゴを上げたポイントに差し掛かると、どうしても胸が鳴る。
新調にキンパクを流すと、ガコンという 魚信。すかさず合わせ、引き寄せると尺にわずか足りない9寸アマゴである。
思わず、一人狂乱状態に陥りたくなるが、しばしアマゴの姿に見とれて自分を取り戻す。

 写真:9寸アマゴのポイントをバックに

 写真の通り、ご満悦状態である。
ここのアマゴはどうも顔つきがエッチである! 釣られるとチョット上目遣いにオイラを見て、『うっふん』などと喋りそうである。
こんなアマゴに誘惑されたら???等とバカなことを考えつつ、さらにつり上がる。  初夏みたいな暖かさで遡行も順調極まりない! その後も、8寸メスアマゴを2尾掛けるが、子供をたくさん産んでもらいたくて、 いずれも『たくましい子供を産んでくれ』と言づてをし、渓に戻した。

 写真:渓の守り神

 いつものポイントまで釣り上がり、にぎりめしを食べて渓を下る。
温かいこともあって所々にカエル君たちが、その姿を曝している。 ワシら、いつでもどこでも一緒だもんねってな感じで 一時も離れることのないカップルをしばし観察。水たまりには既にタマゴが産んであった。

 車に戻り、林道を下ると、デリカの人と出会う。聞けば焼津の人である。
PRADOの横浜泊まり組はどんな感じかなぁと考えつつ、家路を急いだ。 こうして渓で出会う縁を大切にしたい。
情報交換もそうだが、渓を守ることや、渓の状態確認など、いつまでもステキな渓でいて欲しい。

魚の独り言

潜水艦は沈んだままもうチョット待ってるよ

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