待望のミレニアム自主解禁
年月日   2000年3月4日
気 温   0℃(AM 6:00)
水 温   3℃(AM 6:00)

 やっと来ました、 2000年自主解禁
考えてみれば結婚後の初釣行である。チョンガー時代恒例の 釣果ラーメン占いもなく、おとなしくカレーライス を食って出かける。
 1999年には渓関連のHPリンクが増え、その中の1つ 『郁風庵』“釣運おみくじ”なるものを備えている。
トライしたところ“凶”であり、 自主解禁の釣果が危ぶまれた!

 とは言うものの、軽快にレオーネを走らせ、林道は少々荒れ気味だったが、いつもの場所に着く。
途中、久々にカモシカ(通称:ぐうてい君)とすれ違い、アイコンタクトを交わした。
自宅から約1時間半。先行者なく、安心して眠る。星がキレイだった。

 河床に着いたのが6:00前。0℃だが風がなく、むしろ温かい。しかし、水温は冷たく、 キンパクをとる手がかじかむが、難なくキンパク丼 ができあがる。こんな冷たい水の中で暮らすアマゴたちも凄いが、それにも増して、 キンパクはもっとエライのではないかと感心してしまう。敬礼!

 写真:水位

  それにしても水が少ない。およそ通常時の1/4。
雨が少ないため、河床の石には茶色のコケが へばりつき、渓相をちょっとおとしめている。

 さて、釣りである。
入渓者も少ないようだが、食いが立たない。
魚信もチョットずつ出るようにはなったが、食いが浅い。 ビクッという魚信ではなく、 トロン、もしくは ???という魚信で、 なかなか難しい。

 写真:2000年の第1号

本当に???という感じの魚信でしかなかったが、やっと ノッたのが写真のアマゴである。
ランディングしてみれば、針掛が浅く辛うじて下顎に掛かっている状態であった。
サビの残ったきれいな7寸アマゴである。
ネットインで、やはりと言うか、どうしてもニヤけてしまう。

 写真:一発目のポイント

 2000年の第1号が出たポイントである。
ここも通常なら、もっと水量が多く、ポイントも数カ所あるのだが、如何せん、今回は 一点買いで同じポイントを3回、4回と流す。
 渓の両側には、氷柱のカーテン ができており、この時期ならではの渓相を呈している。しかし、降雨量が少ないので、 残雪もほとんどないから遡行は簡単である。

 写真:ここでも出ました!

 雪は少ないとは言え、寒いことには変わりない。
一枚岩がすっかり氷に覆われ、その下を雫が伝っていく。ところどころ、穴が空き、プクプクと音がする。 何だかモスラみたいである。
 このポイントも右側の石が丸見えだが、通常時はほとんど隠れてしまうほどの水量である。 魚信は相変わらず渋く、???なのである。
正面奥に見える氷柱と同じようなものが至るところにあり、気温も上場気味なのが、解け始めている。 時々ドッカァーンと音がする。 びっくりして振り返ると、人間の腰回りほどある氷柱が上から落ちた音であった。 落下氷柱の残骸墓場みたいなところがあって、冷蔵庫で作ったらどのくらいの時間が 掛かるのだろう?などと考えながら釣り糸を垂れる。

 2本目

 2本目も難なくランディング。8寸アマゴごぼう抜き状態である。
しかし!である。
1本目:7寸 → 2本目:8寸、ときたので・・・次は『ムフフ』とニヤケつつ、大物を 期待していたのである。 この渓は幾度となく尺物を手にした所である。
寒い時期なので大石の下を丹念に流す。その時、ドロンという魚信。
その感触と同時に、0.4通しのラインを通じて、 重みが伝わってくる。
デカイ!
瞬間的に竿を立て、『よぉぉぉし』と小さな声で唸る。
針掛が浅いことを学習しているので、十分にためて食わせる。魚体が水面を割る。 想像通りデカイ。尺近いこと間違いない!と思った瞬間である。 「・・・」
バラしてしまった。
逃した魚はデカイ!

 この後、釣行初体験の煮込みうどんランチを 焚き火の横で食べる。雨も降ってきた。「今日雨降るなら、明日の方がいい状態だったな」と 遠くを眺めつつ釣り下るが、アマゴは出なかった。

 今回非常に珍しいことがあった。
エサを加えたアマゴが抵抗するためか、水面をジャンプするのである。まるでカジキマグロみたいである。 思わず「おお」などと声に出してしまうほど、目を疑う光景であった。この渓でも、いや、 今までの渓流釣りでこういうアマゴのアクションは初めてであった。
2000年自主解禁で尺(ということにしておく)アマゴを逃し、無念を置いて帰る。 渓が「またおいで」をしているようで、何となく笑えた。

 この渓は、タラの芽も出ておらず、蕗の薹もなかったので、 春の味覚はもうチョット先になりそうだ。
今年の第1号の顔をオイラのHPトップページに掲げ、今年に備えることにする。

魚の独り言

目が覚めたばっかりで、がっついて食わんて。温かくなったら、またおいで。

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